ATPランキングのトップ30からアメリカ人選手が消えた。約50年前に現在…

ATPランキングのトップ30からアメリカ人選手が消えた。約50年前に現在のランキングシステムが導入されて以来、これは初の事態となる。米スポーツメディアESPNが報じている。【最新】ATPランキング シングルス【関連記事】マドリード2回戦敗退の錦織圭、世界ランキングは2つダウン。2・3位はまた入れ替わり

アメリカ男子選手の中で現在最もランキングが高いテイラー・フリッツは、先週の「ATP1000 マドリード」で初戦敗退を喫し、10日に更新されたランキングでは1つ順位を落として世界ランキング31位に。次に続く36歳のベテラン、ジョン・イズナーは2018年に自己最高の8位まで上り詰めたものの、現在は34位。現在もトップ100に10人のアメリカ人選手がランクインしているが、そのうち7人は51位以下だ。

1973年8月にコンピューターによるATPランキング算出が始まってから、毎週必ず一人以上のアメリカ人選手がトップ30に入っていた。アメリカといえば、ジミー・コナーズやジョン・マッケンローをはじめ、ピート・サンプラスやアンドレ・アガシ、ジム・クーリエといったテニス史に名を刻むレジェンドを数多く輩出してきた。今のところ世界1位になった最後のアメリカ人選手であるアンディ・ロディックは、「全米オープン」を制した2003年の11月末から13週にわたって世界1位に立っていたが、それももう17年以上前のこと。以来、グランドスラムの男子シングルスで優勝したアメリカ人選手はいない。

アメリカにおける男子テニスの衰退の背景には、テニスだけでなく学力向上にも力を入れる東ヨーロッパやアジアからの学生がプロ選手の基盤となる大学に増えていること、スター選手の不在によって国内の人気が下火になっていることなどが挙げられている。47位の23歳、ライリー・オペルカも、「テニスはもうメジャーなスポーツじゃないんだ。それが現実。アメリカでは男子テニスにそれほど関心がない」と話している。男の子たちが憧れるのはテニス選手よりもNFLやNBAの選手だと言う。

かつてのテニス強国から新たなスター選手が誕生するのを待ちわびるばかりだ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2018年「ウィンブルドン」でのイズナー

(Photo by Chaz Niell/Icon Sportswire via Getty Images)