世界ランキング2位の大坂なおみ(日本/日清食品)がコロナ禍における「東京…
世界ランキング2位の大坂なおみ(日本/日清食品)がコロナ禍における「東京オリンピック」の開催について複雑な胸の内を語った。米テニスメディアTENNIS.comなどの複数メディアが報じている。【関連記事】大坂なおみ「世界で最も稼ぐ女性アスリート」の立場を有効活用
この4年間で「全米オープン」と「全豪オープン」でそれぞれ2度の優勝を果たした大坂は、幼い頃から夢見てきたオリンピック出場に胸を膨らませている。しかしながら、オリンピック開幕まで2ヶ月半を切った現在、日本では東京を含む6つの都府県で緊急事態宣言が、首都圏3県などにも「まん延防止等重点措置」が5月末まで発令されており、全国民のわずか2パーセントしかワクチン接種が進んでいない。国民の多くはオリンピック開催に反対しているという調査結果が出ており、9日には国立競技場の前で抗議デモが行われた。
それでも国際オリンピック委員会(IOC)は予定通り7月23日に開幕すると主張している。
大坂は自分の置かれている立場について、「私は単なる一人のアスリートであり、世界規模のパンデミックが起きている」と端的に表現。「もちろんオリンピックは開催してほしいけど、それ以上に大切なことがたくさんある」「予想外のことがいろいろ起きて、人々を危険にさらしている。それによって人々が落ち着かない気分にさせられているなら、ぜひ今すぐ議論すべきだと思う」と開催に対する考えを示した。
東京オリンピックに参加する選手や関係者のワクチン接種を強く求めているIOCは先日、アメリカの製薬大手ファイザーとドイツの医薬品企業ビオンテックが共同開発したワクチンの提供を受けると発表。渡航前の接種が推奨されているものの、義務ではない。
大坂自身は既にワクチンを接種しているが、テニス界でもワクチン接種をめぐって意見が分かれていることもあり、接種を他の人に「強要することはできない」とコメントしている。それでも「オリンピックなどの国際大会に参加するなら、開催国が安心できるようにしてほしい」と付け加えた。
(テニスデイリー編集部)
※写真は2020年「全豪オープン」での大坂なおみ
(Photo by Fred Lee/Getty Images)