3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一奪還が期待される野球日本代表「侍ジャパン」。投打での活躍が期待された日本ハムの大谷翔平投手は右足首痛で欠場することが決まったが、米メディアはその他の選手にも注目している。MLB公式サ…

3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一奪還が期待される野球日本代表「侍ジャパン」。投打での活躍が期待された日本ハムの大谷翔平投手は右足首痛で欠場することが決まったが、米メディアはその他の選手にも注目している。MLB公式サイトの記者は、投打の軸となる2人の名前を挙げた。

■大谷不在でも侍の実力に高い評価、「スガノは7種類の球種を投げるんです」!?

 3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一奪還が期待される野球日本代表「侍ジャパン」。投打での活躍が期待された日本ハムの大谷翔平投手は右足首痛で欠場することが決まったが、米メディアはその他の選手にも注目している。MLB公式サイトの記者は、投打の軸となる2人の名前を挙げた。

 名物記者として知られるジョン・モロシ氏は、「MLBネットワーク」の番組内で「日本人選手について知っておくべきことは?」と聞かれ、まずは大谷の欠場が決まったことに言及。その上で、「しかし、非常に優秀なエース投手がまだいます。 それはトモユキ・スガノです」と、巨人のエース右腕・菅野智之投手の名前を挙げた。

 今大会で侍ジャパンのエースとしても期待される菅野について、モロシ氏は「スガノは7種類の球種を投げるんです。7球種です! ダルビッシュ、マエダ、タナカはいません。スガノがキープレーヤーとなるでしょう」と指摘。多彩な球種を持つことを驚きをもって紹介した上で、ダルビッシュ有(レンジャーズ)、前田健太(ドジャース)、田中将大(ヤンキース)らメジャーリーガーが不在の中、重要な役割を担うと予想している。

■「ヤマダは本当にパワフルな選手」

 また、同記者は大谷から聞いた話として「恐らく最も対戦したくないのはヤマダだと、語っていました。彼は本当にパワフルな選手です」と紹介。「2年連続で30本塁打を達成しています。打線の中軸を打つことになるでしょう」とし、大谷が一目を置いているという山田哲人内野手(ヤクルト)が打のキーマンだとしている。

 史上初の2年連続トリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)の偉業を成し遂げた山田について、小久保裕紀監督は定位置である二塁で起用することを明言。菊池涼介内野手とのハイレベルなポジション争いも予想されるが、本来の打力を見せれば、侍ジャパン打線を牽引する存在となることは間違いない。

 MLB公式サイトは、8日に掲載した特集記事で「アジア圏を担当する国際スカウトによれば、日本は二刀流のスター選手がいなくとも、手強いチームに仕上がっているという」と紹介。メジャーのスカウトが、MLBレベルの選手が揃っていると評価していたことにも言及していた。

 モロシ記者が名前を挙げた菅野、山田はもちろん、チームの力で2大会ぶりの世界一をつかみ取りたいところだ。