最終盤で多田をかわす「彼はグットスターター」。 陸上の東京五輪テスト大会「READY STEADY TOKYO」が9日、東京・国立競技場にて無観客で行われ、男子100メートルでは2004年アテネ五輪&17年世界陸上の金メダリスト、ジャスティ…
最終盤で多田をかわす「彼はグットスターター」
。 陸上の東京五輪テスト大会「READY STEADY TOKYO」が9日、東京・国立競技場にて無観客で行われ、男子100メートルでは2004年アテネ五輪&17年世界陸上の金メダリスト、ジャスティン・ガトリン(米国)が10秒24(無風)で優勝した。日本勢にとっては、最大3枠の五輪切符を争う6月の日本選手権(大阪)を見据えた大会。世界を制した39歳にかなわなかった。
ガトリンは後半に猛追し、トップにいた多田修平(住友電工)を最終盤でかわした。17年にも同じレースで走ったことがある2人。レース直後に握手を交わし「スゴイネ、タダ!」と自ら話しかけた。会見では0秒02差で2位だった旧知のスプリンターを褒めちぎった。
「タダとは何回もレースをしている。彼はもともとグットスターター。スタートに関しては私よりもうまいかもしれない。この数年間で成長したと思うし、スタートがよくなっただけじゃなくフィニッシュでも仕上がってきている。大会本番でも力を発揮すると思うし、そういう意味でも日本の選手たちに脅威になる。世界の選手たちにも脅威になると思う」
コロナ禍の難しい状況下で来日し、貫録の優勝を飾った。「今回のテストイベントは五輪本番に備えるためのイベントだった。自分としてはバブルの守られた状況がどれくらい安全か、また日本の国民の皆様をどうやったら守れるのか考えた。結果としては成功だったと思う。確かに他の大会とは異なるけど、きちんと順応できることだと思いました」と語った。
海外渡航選手9人や海外メディアも参加した中、様々な感染対策が施されて行われた。9秒97の日本記録保持者サニブラウン・ハキーム、4月の織田記念国際で復活優勝を飾った山縣亮太(セイコー)は出場していない。今後は木南道孝記念(6月1日・大阪)、布勢スプリント(同6日・鳥取)などが行われる。(THE ANSWER編集部)