国立競技場で熱戦、新谷仁美は“福士超え”ならず 陸上の東京五輪テスト大会「READY STEADY TOKYO」が9日、東京・国立競技場にて無観客で行われ、女子5000メートルでは新谷仁美(積水化学)が15分18秒21で5位だった。日本記録…

国立競技場で熱戦、新谷仁美は“福士超え”ならず

 陸上の東京五輪テスト大会「READY STEADY TOKYO」が9日、東京・国立競技場にて無観客で行われ、女子5000メートルでは新谷仁美(積水化学)が15分18秒21で5位だった。日本記録持つ1万メートルで五輪代表に内定済みの33歳。五輪まで3か月を切り、本番会場で力走したが、宣言した日本記録更新はならず。自虐的にレースを振り返った。

 異次元の走りとは行かなかったが、新谷は魂を込めて走った。先頭を引っ張ったものの、途中から後退。スローペースで進むと、スパートをかけた萩谷楓(エディオン)に離され、日本人3番手で終わった。レース後はこう振り返った。

「日本記録を出すと公言した以上は、戦うという意思を持ってやらなければいけないですし、やはりこの状況の中で反対意見が多い中で試合をさせていただいて、散々な結果を残してはいけないと思って走りました」

 女子5000メートルでは参加標準記録15分10秒00を突破済み。自己ベストは14分55秒83で、05年福士加代子の日本記録14分53秒22を目指したが、届かなかった。収穫を問われても「収穫はありません。あるわけないでしょ、あんな15分18秒なんかで勝てたら(笑)。1万メートルで出た時の5000メートルの通過より遅いんですから」と笑顔で吐露。「ビッグマウスでした。ビッグマウスって書いていただければと思います」と、あっけらかんとしていた。(THE ANSWER編集部)