ヤンキースの田中将大投手は、メジャー4年目のシーズンに向けて15日(日本時間16日)にキャンプインとなる。5日(同6日)にキャンプ地のフロリダ州タンパに入ったエース右腕について、ラリー・ロスチャイルド投手コーチが体調の良さに“太鼓判”を押し…
ヤンキースの田中将大投手は、メジャー4年目のシーズンに向けて15日(日本時間16日)にキャンプインとなる。5日(同6日)にキャンプ地のフロリダ州タンパに入ったエース右腕について、ラリー・ロスチャイルド投手コーチが体調の良さに“太鼓判”を押したと、地元紙「デイリー・ニューズ」が報じている。
■キャンプ地のフロリダ州タンパ入り、田中の体調は「問題なし」
ヤンキースの田中将大投手は、メジャー4年目のシーズンに向けて15日(日本時間16日)にキャンプインとなる。5日(同6日)にキャンプ地のフロリダ州タンパに入ったエース右腕について、ラリー・ロスチャイルド投手コーチが体調の良さに“太鼓判”を押したと、地元紙「デイリー・ニューズ」が報じている。
記事では、「ヤンキースのロスチャイルド投手コーチはファンが常に心配しているタナカの体調面に関して、問題なしという見解を語った」と言及。「昨年の同時期に比べると、より順調だ。何度かマウンドにも上がっているし、良い状態に見受けられる」という同コーチのコメントも紹介している。
田中は6日(同5日)からキャンプ地近くにあるマイナー施設で練習を開始。8日(同9日)にはブルペンでの投球練習を行うという。右前腕の張りで昨季は大事を取って最後の2試合の登板を回避しただけに、ブライアン・キャッシュマンGMは「慎重な出だしになる」と示唆していたというが、その必要はなさそうだ。
同紙によると、ロスチャイルド投手コーチは「彼はスプリングトレーニングが何のためにあるか分かっている。昨年のキャンプ中は、みんなが彼を心配していた。しかし、彼はシーズンに向けて何をしたら良いのかを把握していた」と話している。
■練習で田中を“特別視”せず、「他の投手とそこまで変わらない」
田中は昨年の春季キャンプで4試合に登板したが、天候不良や乱調で投球回数は11イニングにとどまり、1勝1敗、防御率7.36という成績でシーズンに突入した。周囲からはスローペースを不安視する声も上がったが、蓋を開けてみれば、31試合登板で199回2/3を投げ、14勝4敗、リーグ3位の防御率3.07、同5位のWHIP(1イニングあたりの被安打+与四球)1.08をマーク。メジャー3年目で自己最高の成績を収め、エースとしての立場を確立した。スプリング・トレーニングでも、自分がやるべきことをしっかり把握し、準備を進めていたことを証明した。結果で応えたエースに投手コーチも信頼を寄せている。
2014年から7年契約を結ぶ田中だが、今季終了後に契約を破棄してFAとなれる「オプトアウト」の権利を持つ。去就についての報道は早くも加熱しているが、田中自身は渡米前に「終わった時にそれは考えます。シーズン前に考えることじゃないと思う」と、まずはシーズンに集中する考えを明かした。日本人初のサイ・ヤング賞も視野に入れるシーズンで結果を残すだけだ。
昨年の活躍で、メジャー1年目に負った右肘靭帯部分断裂はすでに万全であることもアピールした。ロスチャイルド投手コーチは「投手全員に言えることだが、彼の状態は注視していかなければならない。しかし、他の投手に対してとそこまで変わらない」と、田中を“特別視”することはないとも明かしたという。最高の準備をして、エースは開幕を迎える。