サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~Questionこのあとアグエロは、どこへ動いたか? パリ・サンジェルマンと…
サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~
Question
このあとアグエロは、どこへ動いたか?
パリ・サンジェルマンとのチャンピオンズリーグ(CL)準決勝に勝利し、クラブ初の決勝進出を決めたマンチェスター・シティ。
国内リーグでは2位に13ポイント差をつけて(5月3日、第34節終了時点)、優勝をほぼ手中に収めている。すでに優勝を果たしたカラバオカップ(リーグカップ)を含め、初の欧州制覇と3冠達成なるかが注目を集めている。
チームはCLの大一番を控えた先週末に、クリスタル・パレスとのプレミアリーグ第34節を戦い、2-0で勝利。CLに備えてターンオーバーで臨んだチームのなかで違いを見せたのが、今季限りで退団が決まっているセルヒオ・アグエロだ。
後半12分、エメリク・ラポルトから左サイドタッチライン際に開いたバンジャマン・メンディへパスが出る。

左サイドのメンディにボールが入った瞬間、アグエロはどこへ動いただろうか
その瞬間に、近くのラヒーム・スターリングは縦のスペースへ走り出し、最前線のガブリエル・ジェズスはペナルティーエリア中央へ動いた。
この時、アグエロはどこへ動いただろうか。
Answer
動かずに待ち、クロスを受けてゴール
メンディにボールが入った瞬間、スターリングの攻撃の深さを取る動きと、ジェズスがゴールに向かって開いていく動きにはリアリティがあった。それゆえにクリスタル・パレス守備陣に対しての、ブラフとなった。

アグエロは動かなかったことでパスコースが生まれ、クロスを受けてシュートを決めた
この状況でのアグエロとメンディの選択が見事だった。スターリングとジェズスが動き出したのに対し、アグエロは事前に相手の間の中間ポジションに動き、そこから大きくは動かなかった。
そうして、スターリングとジェズスにクリスタル・パレス守備陣が釣られたために、動かないアグエロの周辺にスペースが広がったのがポイントになった。
まずはスターリングの走り出しでアグエロへのパスコースが空き、すかさずメンディは鋭い高速クロスを入れる。クリスタル・パレス守備陣はこのクロスに裏をかかれた格好となった。
そして、ジェズスがファーへ開いたことで、アグエロの前にシュートを打てるだけのスペースが空いた。そこから動き出したアグエロはメンディのクロスを前にコントロールし、右足を振り抜いてゴール。
シティのユニットとしてのコンビネーションと、アグエロのポジショニングとフィニッシュワークという、個が光った見事な先制点となった。
クラブの悲願である欧州制覇を達成し、レジェンド・ストライカーへ最後の花道を飾ることができるか。シーズン最終局面のマンチェスター・シティに注目だ。