「ATP1000 モンテカルロ」で優勝したステファノス・チチパス(ギリシャ)は、1セットも落とさずにマスターズ1000大会で初優勝を果たした現役3人目の選手となった。他の2人はノバク・ジョコビッチ(セルビア)とグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)だ。現在世界ランキング5位のチチパスは、アンドレイ・ルブレフ(ロシア)との決勝をサーブで支配したが、試合後の記者会見では、他にも興味深い勝利の鍵があったことを強調した。ATP公式ウェブサイトが報じている。【LIVE速報】錦織、チチパス出場!「ATP1000 マドリード」【動画】あなたにもできる?フェデラー風スライスバックハンドをチチパスのコーチが指導

「ここ何ヶ月か、心理学の先生と一緒に呼吸法に取り組んでいるんだ。呼吸はとても大切だと思う。特にプレー中はね。呼吸法は自分自身を制御する助けになる。コートで自分がしていることを完全にコントロールできるようになるんだ」とチチパスは語る。

「過去何週間か、先生と一緒にずいぶんトレーニングしてきた。もっと言えば、今週は特にそうだった。試合の後に毎回、毎日やっていたよ。呼吸がうまくできると、トップに手が届く試合ができるような気がする」

チチパスが実践している意識的な呼吸は、マインドフルネスと呼ばれる瞑想の一手法だ。瞑想を長年実践し、その重要性を説いている選手としてジョコビッチがいるが、ジョコビッチはチチパスがこうした取り組みをしていることについて「嬉しい」と発言している。

「ATP1000 モンテカルロ」決勝での勝利によって、チチパスはルブレフとの対戦成績を4勝3敗として優勢に立った。この若い2人のライバル関係はATPツアーの中でもとりわけ興味をそそるものだ。チチパスは3月に行われた「ATP500 ロッテルダム」の準決勝ではルブレフに敗れているが、今回のモンテカルロでの勝利により、クレーコートではルブレフに対して2連勝を飾っている。チチパスは昨年の「全仏オープン」準々決勝でもルブレフをストレートで下している。

「アンドレイとのライバル関係はかなり意義深いよ。ジュニア時代も一緒にプレーしながら育って…一緒に成長してきたんだ。あれから何年も経った今、ATPツアーで共に同じ環境にいられるのは素敵なことだ。ここまで来るのは長い旅路だった。今回みたいな大きな大会の決勝で対戦できるようになるまでね。これから先も、何度も対戦するのは間違いないだろう。もちろん簡単じゃないさ。時と共にさらに難しく、さらに苦しくなっていくだけだ」

3月下旬から4月にかけて行われた「ATP1000 マイアミ」では、チチパスは最終的に大会覇者となったフベルト・フルカチュ(ポーランド)を途中まで6-2、3-0とリードしながら敗れた。この対決の後、チチパスは「もっと素晴らしいものを見せる」機会を逃したと語っていた。「ATP1000 モンテカルロ」で新たな機会を手にした時、チチパスはしっかりとそれをとらえた。

優勝を果たした後、チチパスはこう語っている。「ここをトロフィーなしで離れる理由が見あたらなかった。僕はそれに値すると感じた。これほど努力して、これほど集中してきたからね。間違いなく僕が値するものなんだ。今回みたいな機会はこれから先も訪れるだろう。だから、安定したプレーを見せられるようにしないといけないね」

(テニスデイリー編集部)

※写真は2020年「ATP500ドバイ」でのチチパス

(Photo by Amin Mohammad Jamali/Getty Images)