第2セット以降、プレーレベルを上げて
逆転勝利を果たした錦織

5月4日、ATPマスターズ1000 「ムチュア・マドリード・オープン」(スペイン・マドリード)、世界ランク43位の錦織圭(日清食品)は同23位のカレン・カチャノフ(ロシア)と1回戦で対戦。6(6)-7、6-2、6-2で逆転勝利し、2回戦にコマを進めた。

【動画】錦織vs.カチャノフマッチハイライト


錦織は同大会で、準優勝1回(2014年大会)、ベスト4が2回(2015年・2016年大会)と相性は悪くない大会。しかし、前週、ワイルドカード(主催者推薦)で出場予定だったATP250「ミレニアム・エストリル・オープン」で練習中に痛めた右足のため欠場したこともあって、プレーがどうなのかが心配された。

しかし、難敵カチャノフに対して、第1セットこそ、アンフォーストエラーが目立った錦織だが、第2セット以降は見事アジャストして逆転勝利。心配された足については、右太ももにちらりとテーピングが見えたものの、それをまったく感じさせないプレーぶりだった。

試合後の会見で錦織は、「タイブレークでリターンが入らなかったことだったり、1セット目は全然良くなかった」と反省しながらも、「後半はすごく良かったですね」と満足なプレーができたと振り返っている。

以下、記者会見での錦織の一問一答である。

Q.ケガについて、痛みがないということですが、状態はどうでしょうか?

「今のところは、大丈夫です。今後、どうなるかわからないですけど、まだ不安はあるっちゃあるので。思い切り動いた時に、どうかというところですね。今日、ドロップショットとかあまり打たれなかったので、猛ダッシュというところは、そんなになかったと思うので。
それでも、かなり小さいケガです。練習中だったんですけど痛くなって、すぐ止めたので。画像上もそこまで痛みというか、損傷が出なかったので、4、5日休んで。やっぱりテニスをやらないということで、感覚が抜けちゃうところがありましたけど、後半はすごく良かったですね」

--{今大会は「フラットで球を打つのがけっこうリスキー」}--
Q.マドリードは高地(標高667mと比較的高い)のため、ボールが跳ねやすい。例年“適応が難しい”とおっしゃっていますが、今日の試合でどんなところが難しかったでしょうか。

「フラットで球を打つのがけっこうリスキーで、やっぱり飛びやすいのと、けっこうスピンをかけないとボールが落ちてくれない。一番大変なのはリターンです。けっこう後ろまで下がって振り切らないとボールが入らないので。けっこう前の方でリターンして、今日も何回か、タイブレークの時にありましたけど、少し当てただけでもアウトしちゃうので、今日の反省点としてはタイブレークでリターンが入らなかったことだったり、1セット目は全然良くなかったですけど、そこらへんが今週は、ほかの大会と全然違う。もうちょっとアジャストしたいかなと思います」

Q.自分のテニスができれば、トップ20くらいの選手なら勝てるといった手応えはありますか?

「(ラファエル・)ナダルの試合(4/22バルセロナ・オープン3回戦)の後からは、けっこう自信が出来てきました。その前は、けっこういっぱいいっぱいなところがありましたが。今日の試合も、タフな相手にいい試合ができたと思うので、大変な相手は続きますけど、自信としてはまぁまぁある。ちょっと先週休んで、テニスができなかった分、またちょっと振り出しな感じはしていますけど、後半のテニスができていれば、なんとかなるかと思います」

Q.奥様がいらっしゃっていました。結婚されて気持ち的にテニスに対しての向かい方は変わりましたか?

「違わないかな、今のところは。まだそんなにないですね。まだというか、若干変わりつつありますけど、でも、主体は自分のためだし、自分がどこまでできるかを追い求めるのが、まぁ自分のテニスの人生だと思っているので。テニスの本質上、やっぱりコート上では一人だし、自分のやる気しだいで、すべて変わるので、サポートしてもらっているところで言えば、感謝とか、いい成績をチームのために残したいというのはあります。
あまり今のところはないですね。もし家族が増えたら、変わってくるのかなというのは、ほかの人のインタビューとか意見とか聞いていると感じますけど」

Q.2回戦の相手はアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)。少しずつトップ10選手との対戦も増えてきています。ズベレフとは2年くらい戦っていませんが、ズベレフとの距離感は、ほかの選手と比べてどうですか?

「とりあえず、3段階ぐらいに分けると、一番上にナダル、ジョコ(ノバク・ジョコビッチ)がいて。そこは、まぁいつでもあまりやりたくないです。一番やりたくないのが2人でそこから下、トップ10は皆同じくらいですね。ちょっとやりたくないくらいです。トップ10以降は、いつでも良いよという感じですね。サーシャ(ズベレフ)が、どうとかというのは、特にないと思います」