【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】◆先週の血統ピックアップ・5/1 青葉賞(GII・東京・芝…

【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆先週の血統ピックアップ

・5/1 青葉賞(GII・東京・芝2400m)
 好位を追走したワンダフルタウンが直線で馬群を割って伸び、内で粘るキングストンボーイにハナ差競り勝ちました。

 昨年11月に京都2歳Sを勝ったあと爪に不安を発症し、これが約半年ぶりの実戦。1週前追い切りでは併せた馬に後れを取っており、コンディション的には万全とはいえませんでした。とりあえず間に合った、といった状態で前哨戦を勝つのですから、爪の不安が再発しなければ次走のダービーはいいところがありそうです。

 ルーラーシップ産駒は東京芝2400mで連対率29.3%。2011年以降、当コースで産駒が20走以上した35頭の種牡馬のなかで第1位。2位ディープインパクト(25.4%)を約4ポイント上回っているのですから優秀です。

 母シーオブラブはJRA未勝利馬ですが、紫苑Sを勝ち、オークスでも3着と健闘したビッシュの全姉。「ルーラーシップ×ディープインパクト」は菊花賞馬キセキと同じ組み合わせです。

◆今週の血統Tips

 5月1日、米ケンタッキー州チャーチルダウンズ競馬場で行われたケンタッキーダービーは、6番人気の伏兵メディーナスピリットが逃げ切りました。

 プロトニコというマイナー種牡馬の仔で、1歳時のセリでわずか1000ドル(約11万円)で落札されたフロリダ産の安馬であることが話題ですが、系統という視点で見ると、1着メディーナスピリット、2着マンダルーンはいずれもストームキャット系です。

 昨年の優勝馬オーセンティック、2018年の優勝馬ジャスティファイもストームキャット系なので、過去4年間でこの系統が3勝しています。2着マンダルーンの父イントゥミスチーフは、2年連続で北米チャンピオンサイアーとなり、今年も好調なので、黄金時代を築きつつあります。北米種牡馬界の重心が少しずつストームキャット系に傾いているのではないか……という見方もできますが、エーピーインディ系やミスタープロスペクター系、他のノーザンダンサー系もランキング上位に種牡馬を送り込んでおり、現在の群雄割拠状態はもうしばらく続くのではないかと思います。