昨季は高卒新人唯一の白星「一応、19です」

■オリックス 6-3 西武(3日・メットライフ)

 オリックス2年目の19歳左腕・宮城大弥投手が3日、メットライフドームで行われた西武戦に先発し、7回途中まで4安打3四死球2失点と好投。今季無傷の3勝目を挙げた。同世代のロッテ・佐々木朗希投手、ヤクルト・奥川恭伸投手が注目された2019年ドラフトでは「外れ外れ1位」だったが、目玉の2人をリードする活躍ぶりだ。

 前回登板の4月18日・ロッテ戦後、急性胃腸炎を発症し出場選手登録抹消。この日は15日ぶりの登板だった。それでも中嶋聡監督が「間が空いていたので、もう少し力んだりするのかと思っていたが、淡々としていて、いつもと変わらなかった」と舌を巻いたほど、落ち着き払った投球だった。

 MAX149キロの速球にスライダー、チェンジアップ、カーブを織り交ぜ、6回までは1安打1四球無失点と付け入る隙を見せなかった。3点リードの7回には栗山、スパンジェンバーグに連続適時打を浴び、なおも2死満塁とされた所で降板。同じ沖縄出身で19歳上の比嘉にマウンドを託し、アシストを受けて勝利投手となった。

「(7回は)相手の2、3、4番を意識し過ぎた部分があったと思います。比嘉さんに感謝です」と反省したが、「フォームのバランスが崩れて、スライダーが大きく曲がり過ぎたりして操れない部分があった」と状態を冷静に分析する能力の高さも見せた。

 沖縄・興南高3年の夏の大会終了後には、佐々木朗(大船渡高)、奥川(星稜高)、阪神の西純矢投手(創志学園高)らとともに侍ジャパンU-18代表に選出された。ドラフトでは、東邦高・石川昂弥内野手(現中日)、JFE西日本・河野竜生投手(現日本ハム)を抽選で外したオリックスに“外れ外れ1位”で指名されたが、昨季も高卒新人で唯一の白星を挙げ(3試合1勝1敗、防御率3.94)、世代の先頭に立っている。全球種の精度が高い上、右打者の内角を正確に突く制球力が光る。未成年らしからぬ完成度である。

 お立ち台では「一応、19です」と笑わせた宮城。「なんとかやっていけている。体調管理をしながら、次までに課題を修正して、イニングを投げ切れるようにしたいです」とあくまで浮ついた所は見せない。同世代のライバルたちとの切磋琢磨が楽しみだ。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)