5月1日、東京六大学野球春季リーグの第4週1日目が行われ、第2試合では、慶大が7対0で東大に完勝した。

慶大の先発・森田が9回6安打無失点の完封で今季初勝利。試合途中の降雨にも失点を許さずに計12三振を奪った。

 今春4試合を終えて、3勝1敗の勝点3で2位に付ける慶大と0勝3敗1分の勝点0.5の6位・東大との対戦。初戦黒星の後に3連勝で調子を上げて来た慶大は、今季3試合(先発2試合)で0勝0敗、防御率2.19の森田晃介(4年・慶應)が今季初勝利を目指して先発。対する東大は、通算13試合(先発8試合)で0勝8敗、防御率6.75の井澤駿介(3年・札幌南)がリーグ戦初勝利を目指してマウンドに上った。

 序盤は僅差のゲームとなった。初回0対0の後、2回裏に慶大が押し出しの四球で1点を先制するも、なおも2死満塁のピンチでは東大・井澤が粘り、続く3回は両チーム無得点で1対0のまま。だが、「2巡目以降、選手たちが自分たちで考えて、よくアジャストしてくれた」と慶大・堀井哲也監督。4回裏、慶大が8番・福井章吾(4年・大阪桐蔭)の2塁打からチャンスを作り、1死二塁から1番・廣瀬隆太(2年・慶應)が左中間を破るタイムリー2塁打を放つと、さらに2死満塁となって5番・下山悠介(3年・慶應)が一、二塁間を破るライト前への2点タイムリーで4点差。続く5回裏にも相手のタイムリーエラーなどで2点を加え、5回を終えて6対0と優位に試合を進めた。

4回裏、2死満塁から慶大・下山がライト前への2点タイムリー。序盤は1得点のみに終わった慶大打線だったが、最終的に10安打で7得点を奪った。

 打線がリードを広げた中、先発の森田は好投を続ける。立ち上がりから「今日はストレートで押して行けた」とテンポ良く、序盤3回を終えて6奪三振。雨が落ちた5回表に背負った1死二、三塁のピンチも、2者連続三振で無失点を継続。すると8回裏、慶大が2死一、三塁から代打・若林将平(4年・履正社)が右中間へタイムリーを放って1点を追加して7点目。結局、森田は「特にバテることもなかった。スタミナも付いたと思う」と最後まで一人で投げ切り、9回129球を投げて6安打無失点。2019年秋の立大戦以来、自身2度目の完封で今季初勝利。「ストレートが良かったので、それが三振数に繋がった」と前回完封時の9奪三振を上回る自己最多の12奪三振をマークした。

敗れた東大は、5回表に1死二、三塁、9回表には1死一、三塁のチャンスを作ったが後続が倒れて得点ならず。投手陣は4回を4失点の先発・井沢の後、継投で繋いで、東京六大学史上3度目の毎回失点を喫した4月18日の明大戦(2対17)から立て直した部分はあったが、今季3度目の無得点に抑え込まれて勝利を掴むことはできなかった。

東大の先発・井澤は4回を5安打4失点。序盤は粘りのピッチングで最少失点に凌いでいたが…。

■東京大vs慶應義塾大1回戦
東大 000 000 000=0
慶大 010 320 01X=7
【東】●井澤、小宗、柳川、鈴木健-松岡泰
【慶】○森田-福井

◎慶應義塾大・堀井哲也監督
「森田がよく投げてくれた。いいピッチングでした。打線では廣瀬がいいところでよく打ってくれた。(相手投手の)井澤君と小宗君を警戒していた。ツキもあった中で点が取れて、森田がよく投げてくれた試合だった。(森田は)うちのエース。今日は途中で代える要素がなかった。最後まで投げてくれよ、という気持ちで見ていました。結果として自信になると思います」

◎慶應義塾大・森田晃介(4年・慶應)
「とりあえず1戦目に勝ててホッとしています。完封の意識はなかった。1イニング1イニング、1人1人の打者に集中した結果だと思います。今日はストレートの強さがあったので、それを活かそうと思った。今日はストレートで押して行けた。今までにないようなピッチングができたので、成長して来たと思う。これからもリーグ戦の中で成長して行けたらと思います」

◎東京大・井手峻監督
「ピッチャーがもうちょっと頑張って接戦にしてくれると、向こうもちょっと変わってくる。(慶大の森田投手は)今日は我々の予想よりもキレがあって、球の威力があった。低めを捨てて行けばと思っていたが、いいボールが多くてストライクを取られた。もう少し瀬戦にしていれば攻略の糸口を掴めたかなと思うけど、伸び伸びと投げさせてしまった」