サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~Question山中亮輔がボールを受けた瞬間、西大伍はどう動いたか? 今季か…
サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~
Question
山中亮輔がボールを受けた瞬間、西大伍はどう動いたか?
今季からリカルド・ロドリゲスを新指揮官に迎えた浦和レッズ。徳島ヴォルティスをJ1へ導いたスペイン人監督のもとで新チームの構築に取り組み、それが少しずつ形になろうとしている。
序盤の6試合で1勝2分3敗とスタートダッシュには失敗した。それでもインターナショナルウィークの2週間でチームを立て直すと、第7節の鹿島戦で2-1と勝利。そこから3連勝を記録した。
第10節のセレッソ大阪戦は0-1で敗れたが、迎えた第11節の大分トリニータ戦。浦和は開始早々に先制に成功するも大分に2点を奪われ、一時は逆転を許した。しかし、後半に2点を追加して逆転で接戦を制した。
好調の影には今季からチームに加入し、ケガから復帰した西大伍の存在がある。鹿島戦で初出場を果たすと、チームに安定を与える存在感を示し、大分戦では今季初ゴールも記録した。

左で山中がボールを受けたシーン。中央にいた西は、このあとどうしただろうか
その西の先制点のシーンだ。杉本健勇が前線で起点をつくると、山中亮輔へバックパス。山中がコントロールした瞬間に西は動き出した。西はこのあとどうしただろうか?
Answer
ペナルティーエリアのエアポケットに進入してダイレクトボレー
西と山中という、サイドバックの2人で大分の守備を崩したシーンだ。

西はペナルティーエリア内のスペースに進入。山中からの浮き球パスをボレーで決めた
山中のロングパスを受けた杉本がペナルティーエリア内で起点をつくり、山中へバックパスを返したところからである。
山中がハーフスペースでボールを受けると、西はバイタルエリアでフリーとなっていた。この時の西のランニングが見事だった。
大分の守備陣形は、山中の最初のロングパスによって最終ラインが大きく押し込まれていた。そして山中が再びボールを受けた時に中盤の選手が山中へ集中したことで、押し込まれた最終ラインとの間に大きなギャップが生まれていた。
そこを逃さなかったのが西だ。山中がボールを持った瞬間に、西の選択肢は2つあった。パスを受けてからスペースに進入するか、スペースへ進入したところでパスを受けるか。しかし、前者であれば、やや後方の小林成豪が遅れながらパスコースに入っていたため、カットされる可能性があった。それもわかっていたのか、西は後者を選んだ。
山中がパスを受けた瞬間に西はスペースへ走り出した。大分は山中へ視線が集中し、小林以外の誰も西のランニングには気がついていなかった。山中が巧みに浮かしたパスを送ると、西はゴール正面からそれをダイレクトボレーで流し込んだ。
両サイドバックの高い攻撃能力が、今後も浦和の軸になると思わせる、見事な先制シーンだった。