テニスの元世界ランキング10位、23歳のダリア・カサキナ(ロシア)は、す…

テニスの元世界ランキング10位、23歳のダリア・カサキナ(ロシア)は、すでに4つの大会で優勝し、さらに3つの大会で準優勝しているトップ選手だ。水着姿やおどけた様子の投稿が人気でInstagramで17万人のフォロワーを持つカサキナが、テニス選手生活だけでなくこれまでの苦労や金銭事情、私生活について赤裸々に語り、男性と女性のどちらとも恋愛関係を持てるバイセクシャルであることを明かした。テニス関連ニュースサイトTENNIS TONICが伝えている。【写真】ドミニカ共和国で水着姿でリラックスしているカサキナ

カサキナが12歳の頃、彼女はテニス選手になりたいとはっきり自覚していた。だが、彼女の家族は夢を叶えるための十分な金銭的余裕がなく、住んでいた家を売ることを決意した。幼いカサキナはとても悲しんだという。「たくさん泣いたわ。私の部屋には理想的なピスタチオグリーンの壁紙が貼ってあったの。まさに家を離れると言う時、ピスタチオ色の壁に寄りかかって、お家にさよならを言ったの」

2019年、「サンクトペテルブルク・レディース・トロフィー」でベラ・ズボナレワ(ロシア)に敗れたカサキナは、引退を真剣に考えたことがあった。当時のコーチは、もうテニスを楽しいと思えないのなら他の職業を考えるべきだと言った。それを聞いたカサキナはホテルの部屋に数日間閉じこもったそうだ。そこまで説明した彼女は笑って、最終的に引退しなかった理由を語った。「テニス以外、何もできないんだもの。やめるのを考え直さなきゃいけなかったわ。暗くて、つらい時期だった」

ナイキの広告塔を5年間務めてきたカサキナだが、ナイキ側がアメリカのマーケットに注力することにしたため契約終了となった。カサキナはその件について恨んだり悔しい思いはしていないそうで、彼女がナイキの立場でも自分を選ばないから、と語った。アメリカのマーケットに集中するなら、自分より適切な選手がいる、と。この契約でカサキナは年間10万ドル(約1,089万円)ほどの収入を得ており、さらにグランドスラムで4回戦を突破するなどの功績によりボーナスが支払われていたそうだ。

続いてカサキナは、普段あまり語られることのないテニス選手の懐事情についても言及した。例えば、コーチには通常の給与の他に、成績が良かったときは7〜10%ほどボーナスをつけるという。彼女が最も成績の良かった年の出費は70万ドル(約7,625万円)ほどだった。これにはコーチやフィットネストレーナー、理学療法士の給与やボーナス、ホテルや飛行機代が含まれる。

インタビューでは、テニスだけでなく自身の恋愛観などについても包み隠さず語っている。カサキナは男性とも女性とも付き合ったことがあるというが、同じWTA(女子プロテニス協会)の選手は恋愛対象として見ていないそうだ。女性のほうが恋愛対象として良いと感じる点について聞かれたカサキナは次のように答えている。「女性のほうが誘惑するのが上手だわ。女性は女性のことを分かっている。女性の心理や求めるものを理解しているのよ」

カサキナ曰く、男性も女性もそれぞれの良さがあり、ならばどちらとも恋愛してみよう、と思ったとのこと。女性と付き合いますか、という直接的な問いに対し、「もちろんよ。恋愛をしている女性同士は、強い結びつきで繋がっている。つまり、より理解し合えているってこと」と答えた。

現在世界ランキング37位につけているカサキナの今シーズンの戦績は16勝5敗。先週の「WTA250 イスタンブール」にも出場したが、2回戦で世界85位のマルタ・コスチュク(ウクライナ)に3-6、5-7で敗れている。

※為替レートは2021年4月28日時点

(テニスデイリー編集部)

※写真は2021年「全豪オープン」でのカサキナ

(Photo by Mackenzie Sweetnam/Getty Images)