川崎フロンターレで、今年も目が離せない活躍をつづけている三笘薫。プロへの準備を積み重ねた大学時代、ブレイクした昨シーズン…
川崎フロンターレで、今年も目が離せない活躍をつづけている三笘薫。プロへの準備を積み重ねた大学時代、ブレイクした昨シーズン、そして今季と、それぞれどんな考え、心構えでプレーしてきたのか。さらに、来る東京五輪、A代表、将来へのビジョンを本人が語った。
今シーズンは、12試合(4月25日現在)中7試合がスタメン出場になっている。「2年目のジンクス」などどこ吹く風といった体で、昨年以上の活躍を見せている。
自己管理も徹底している。
昼寝をしっかりと取り、体を休める時間を多くとっている。最近は、ヨガも始めたという。また、週2回の試合、週1での試合に合わせて個人練習や筋トレを調整し、試合に向けてのルーティンも確立されている。良さそうな調整方法があった場合、一度取り入れてみて、いいパフォーマンスができた時はそれを継続するなど、少しでも力をつけるために貪欲だ。
また、プレー中、感情的なブレをほとんど見せない。ファールで倒されてもスっと立ち上がり、何事もなかったように次のプレーの準備をしている。
「基本的に感情の起伏が激しいタイプじゃないです。昔は、けっこう感情的になって相手を削ったりしていましたけど、今は悪いことはしなくなりました(笑)。試合中も感情をコントロールできないといいプレーができないので、倒されても気にしないようにしています」
実際、報復プレーもラフプレーもプロになってからは一度もなく、イエローカードもゼロ。ポジションに関係なく、これは選手の価値を高め、チームにとっても非常に大きい。
【小さい子どもたちに日本人の可能性を示したい】
東京五輪を戦うU-24日本代表としては、3月にアルゼンチンとの親善試合に出場した。多くの収穫を得た一方で、本大会出場への欲が増した。
「東京五輪は、日本中の期待がかかっている大会ですし、活躍すれば世界が広がっていくと思うので、自分にとってはすごく重要な大会です。それに、五輪を経験した多くの選手がA代表に入っていますし、その後にビッククラブに行く選手もいます。そのチャンスは逃したくないですね」
東京五輪が終わると、来年にはカタールW杯がやってくる。
「W杯は2002年からずっと見てきました。とくに18年のロシアW杯のベルギー戦がすごく印象に残っています。2-0から2-3に逆転されましたが、試合を見ていて鳥肌が立ちました。ベルギーがすごいなって思ったんですが、本当のすごさはその場にいる選手や、W杯のピッチに立たないとわからないことが絶対にある。いつかあの舞台に立ちたいと思いました」
今はW杯も日本代表もまだイメージできていないと三笘は苦笑するが、そこに至るためにやるべきことは理解しているようだ。
「日々の試合のなかでやりたいことが確かめられたり、ゴールやアシストが増えたりするとA代表が見えてくるのかなと思います」
常に成長ロードと未来のビジョンを描き、いろんな情報を得つつ取捨選択をしながらその道を進んでいる。満足できない、満足しないは、そのプロセスをたどる上での自分を厳しく戒める言葉のように聞こえる。
「プロになって満足できていないですね。もちろん一時的な満足感を得られる時はあるんですが、そこで満足していたら先はないと思うんです。僕はいつも、どんなシーンでもいいプレーをしたいと思っていますし、それができればもっともっと活躍できると思うんです。このスタンスは昔から変わっていないですし、これからも変わらないですね」
三笘は、これからどういう選手になりたいと考えているのだろうか。
「日本を代表して世界と戦いたい気持ちがありますし、小さい子どもたちに日本人の可能性を示していけるような選手になりたいと思います」
求めるものがある限り、人は成長しつづける。
三笘は、これからもそれをプレーで証明してくれるはずだ。