三重県・鈴鹿サーキットで25日、スーパーフォーミュラ第2戦の決勝レースが行われ、2番グリッドからスタートした#16 野尻智紀(TEAM MUGEN)が8周目にトップに浮上。その後は後続の猛追を振り切り、開幕戦に続き2連勝を達成した。Kuo …

三重県・鈴鹿サーキットで25日、スーパーフォーミュラ第2戦の決勝レースが行われ、2番グリッドからスタートした#16 野尻智紀(TEAM MUGEN)が8周目にトップに浮上。その後は後続の猛追を振り切り、開幕戦に続き2連勝を達成した。

Kuo VANTELIN TEAM TOM’Sの中嶋一貴は海外レース参戦のため今回は欠場。その代役として、元F1ドライバーのジャン・アレジと女優でモデルの後藤久美子の息子、ジュリアーノ・アレジがスーパーフォーミュラのステアリングを握ることになった。今年は日本のレースに専念し、スーパーフォーミュラ・ライツとスーパーGTにフル参戦する予定だが、今回代役として国内トップフォーミュラにデビュー。

ジュリアーノはいきなりフリー走行から速さをみせ、予選ではQ3に進出して8番グリッドを獲得した。また昨年国際F2のシートを途中で失い、今年はフォーミュラでのレース予定がなかった松下信治がB-Max Racing Teamから参戦することが決まり、第2戦鈴鹿にはビッグネームが2人も登場することになった。

24日に行われた公式予選では#5 福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がポールポジションを獲得。開幕戦でポールトゥウィンを決めた#16 野尻智紀(TEAM MUGEN)は惜しくも2番手となった。以下#64 大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)、#20 平川亮(carenex TEAM IMPUL)、#6 笹原右京(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、#37 宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)と続き、昨年のチャンピオン#1 山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)はQ2で苦戦し10番手に沈んだ。

決勝レースは30週。途中タイヤ交換が義務付けられている。ポールポジションの福住と2番グリッドの野尻は順当にスタートを決めたが、3番グリッドの大湯が大きくポジションを下げ14位に転落。平川、笹原が3-4位に繰り上がった。7番グリッドの#19 関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)が5位に上がり笹原とバトル。一時関口が4位に上がる場面もあったが、笹原は抜き返し、その後関口との差を広げていった。

上位は各車2秒程度の差を保ちながら周回を重ねていったが、9周目にトップを走る福住のタイヤがバースト。福住はなんとかピットまでマシンを運んだが、そのままリタイヤとなった。これでトップに立ったのは前回の優勝者である野尻。それを平川が約2秒の差を保ちながら追う展開に。野尻は12周目にピットインし、平川は翌周にピットイン。2台がコースに戻るとやはりその差は2秒で、この膠着状態はピットイン後も変化することはなかった。

ところが15周目、高速コーナーの130Rでクラッシュが発生。マシンの回収とスポンジバリア修復のため、セフティーカーが導入された。平川にとっては大きなチャンス到来だ。しかし野尻はリスタートをうまく決めてトップをキープ。平川も前を追ったが追いつくには至らずレースは終了。野尻が開幕2連勝を決めた。1.4秒差で平川が2位。3位には初表彰台となる笹原が入った。

10番グリッドスタートだった山本は8位。8番グリッドスタートだったアレジは一旦スタートで12位まで落ちたが、数々のオーバーテイクを決めて9位でフィニッシュした。12番グリッドスタートだった松下は混戦の中で激しいバトルを展開、一時11位まで順位を上げる場面もあったが、その混戦から抜け出せず13位でフィニッシュした。

■SUPER FORMULA 第2戦決勝レース結果
1. #16 野尻智紀(TEAM MUGEN)
2. #20 平川亮(carenex TEAM IMPUL)
3. #6 笹原右京(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
4. #19 関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)
5. #15 大津弘樹(Red Bull MUGEN Team Goh)
6. #37 宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)
7. #38 坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)
8. #1 山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)
9. #36 ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)
10. #64 大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)
11. #39 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)
12. #3 山下健太(KONDO RACING)
13. #51 松下信治(B-Max Racing Team)
14. #4 中山雄一(KONDO RACING)
15. #14 大嶋和也(NTT Communications ROOKIE)
16. #7 小高一斗(KCMG)
17. #12 タチアナ・カルデロン(ThreeBond DragoCORSE)
以上完走

--. #18 国本雄資(KCMG)
--. #5 福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)