テクニックに関する用語は専門的なものも多い春は新たにテニスを始める人が多い季節…
テクニックに関する用語は
専門的なものも多い
春は新たにテニスを始める人が多い季節。テニス初心者にとっては、よく意味がわからないという用語も多いのではないだろうか。そこでテニスをプレーするうえでも、観戦するうえでもこれだけは絶対に知っておきたいテニス用語を紹介。テクニックに関する用語を2回に分けて解説する。
※『テニスクラシック・ブレーク』2018年10月号別冊付録に掲載したものを再編集した記事になります
《テクニックに関する用語(ア~ト)》
【アプローチ・ショット】
ネットに出るために打つショット。近年はストローク力が向上したため減少傾向にある。
【アングル・ショット】
相手をコートの外に追い出すように角度をつけたショットのこと。
【アンダースピン】
ボールの進行方向と反対方向の回転。スライス回転、逆回転とも言う。回転数が少ないとバウンドは滑りやすく、回転数が多くなるとバウンドは止まりやすい。ドロップショットでも使用する。
【アンフォーストエラー】
自分に原因があるミスショットのこと。それに対してフォーストエラーは、相手に原因(いいショット)がある際のエラーのこと。
【インパクト】
フェイス面でボールを捕らえる打点のこと。
【ウィナー】
相手が触ったがポイントになった際に使う。サーブではサービスウィナー、サーブ以外ではウィナー。
【エース】
相手に触れられることなく決まったショットのこと。サービスではサービスエース、ストロークではストロークエース。ノータッチエースは誤用。
【オープンコート】
ラリー中、相手のコートの中で空いた場所のこと。
【オープンスタンス】
打球方向に対して、両足を開いたまま構えるスタンス。打球方向に対して両足が斜めの体勢で構えることは、セミオープン・スタンスと呼ぶ。
【キープ】
自分のサービスゲームを取ること。
【キックサーブ】
ボールの左斜め下から右斜め上にかけて捕らえるサーブ。バウンド時に、右側に跳ねる。ツイストサーブという呼び方もある。
【キャリオカステップ】
左足が右足の後ろを通るステップのこと。主にバックハンド・スライスを打つ際に使う。体の開きを抑制することができる。
【グラウンドストローク】
ボールをワンバウンドさせて打つショット。一般的なラリーで使う。
【クローズドスタンス】
打球方向に対して、フォアハンドなら左足を右足より前(バックハンドは逆)に出して構えるスタンス。打球方向に背面を見せる形となる。
【クロス】
コートの対角線上に打つコースのこと。例えば、フォアハンドでは自分から見て左側に打つのがクロス。それに対して、バックハンドのクロスのコースに、ボールの後ろに回り込んでフォアハンドで打つのは「逆クロス」と呼ぶ。
--{「サーキュラースイング」とは!?}--
【サーキュラースイング】
テイクバック~フォロースルーで、ラケットヘッドが(楕)円状の動きをするスイング。
【サーブ】
ポイント開始の1打目にサーバー側が打つショット。対角にあるサービスエリア(サービスコート、サービスゾーン)に落とさないとフォールトとなり、2度フォールトとなると失点(サーブの際、ベースラインに足が触れてしまう「フットフォールト」もある)。ネットに触れて入った場合はレットとなり、打ち直しとなる。クロスのサーブは「ワイドサーブ」、センターサービスライン付近を狙うサーブは「センターサーブ」、リターナーの体を狙うサーブは「ボディーサーブ」と呼ぶ。
【サーブ&ボレー】
サーブを放つと同時に、ネット方向に詰めていき、ボレーでポイントを狙うこと。速いコートで有効と言われるが、近年はプロ選手のストローク力向上のため減っている。
【サイドスピン】
横回転のボール。バックハンド・スライスやボレーで使用。バウンド時、右回転をかけると左方向へ、左回転をかけると右方向へバウンドが変化する。
【スクエアスタンス】
打球方向に対して、両足が平行に構えるスタンス。
【ストレート】
サイドラインと平行に打つコースのこと。ダウン・ザ・ライン。
【スピンサーブ】
順回転のかかったボール。ネットの高いところを通過し、急激に落下して跳ねる。確率のいいサーブのため、セカンドサーブで用いることが多い。
【スマッシュ】
ラケットを担ぐようにして構え、振り下ろして打つショット。ボールをバウンドさせてから打つのは「グラウンド・スマッシュ」。
【スライスサーブ】
右回転(横回転)のかかったサーブで、左方向へと曲がる軌道を描く。デュースサイドからワイドサーブを打つ際に使う。
【テイクバック】
ラケットを後方に引く動作のこと。「ラケットをセットする」という言い方もする。
【トップスピン】
ボールの進行方向に回転する順回転のボール。ネット上の高いところを通過して落下、大きく弾む。ネット通過後に落下するため、角度をつける際に使用しやすい。
【ドロップショット】
相手のネット際に短く落とすショット。錦織圭(日清食品)も得意とする。ボレーで使う時は「ドロップボレー」と呼ぶ。
【トロフィー・ポーズ】
サーブの際、スイングに移る前の体勢。左腰を前に出し、左手を高く突き上げた状態を言う。
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