25日(日本時間同日23時15分)にラ・セラミカで行われるビジャレアルとFCバルセロナの対戦は、注目すべき点がいくつかあ…

25日(日本時間同日23時15分)にラ・セラミカで行われるビジャレアルとFCバルセロナの対戦は、注目すべき点がいくつかある。両チームには、レオ・メッシとジェラール・モレノ(リーガエスパニョーラのピチーチと得点ランク3位)という絶対的なエースがいて、ウナイ・エメリとロナルド・クーマンが掲げるポゼッション型のスタイルにも共通点がある。
さらに、ジョルディ・アルバとアルフォンソ・ペドラサという、今シーズンを高いレベルで活躍している二つの「短剣」が両チームの脅威となることが予想される。彼らはどちらも左サイドでプレーするため、マッチアップすることはないのだが、興味深い衝突が見られるだろう。
ジョルディ・アルバの今シーズンは壮観である。昨年8月のバイエルン・ミュンヘン戦で2-8の敗戦を喫した後、このフルバックとセルヒオ・ブスケツが「新生」バルサのローテーション要員になるのではないかという憶測が流れた。しかし、元バレンシアの選手は、ピッチ上で圧倒的なパフォーマンスを見せ、世界有数の攻撃性能を誇るラテラルであることを改めて示した。ジョルディは今シーズン、すでに15アシストを記録し、さらに5ゴールを決めている。
欧州5大リーグでプレーする全選手の今季公式戦アシスト数において、オスピタレット出身の同選手を上回るのは、トーマス・ミュラー(21)、フアン・クアドラード(18)、ハリー・ケイン(16)、ケヴィン・デ・ブライネ(16)、ジェイドン・サンチョ(16)、ソン・フンミン(16)の6人だけである。
アルバは、この章でレオ・メッシ(14)をも上回り、リーガエスパニョーラの選手の中でトップのアシストマンとなっている。
これらの数字には及ばないが、ビジャレアルでのアルフォンソ・ペドラサの活躍もセンセーショナルだ。コルドバ出身のフルバックは、シーズン終盤のこの時期、欧州で最も調子の良いチームの一つであるウナイ・エメリ監督のレギュラー選手として地位を確立している。リーグ戦で4つのアシストを記録しているペドラサは、攻撃面での存在感が極めて高く、常に水準以上のプレーで貢献する可変型のウイングとして機能している。
準決勝まで勝ち進んでいるヨーロッパリーグでも違いを生み出しているアンダルシア人は、サイドから高精度クロスを送り込む危険なフルバックの一人である。
バックラインから前線に飛び出してくるタイミングとクオリティは、ジョルディ・アルバと並んでリーガ屈指。両者がいかに攻撃に厚みを加えているかを示すデータが出ている。
サッカーのビッグデータに特化した企業『Alebia Sports Analytics』社が算出したリーガエスパニョーラのクロス1本あたりの得点率ランキングでは、彼らが極めて高い確率で得点に結びつけていることが明らかになっている。このセクションではペナルティエリアへのクロスの質と頻度の両方が考慮されている。
■ラ・リーガでのクロス1本あたりの得点率ランキング
アルフォンソ・ペドラサ(ビジャレアル)87.85%
ジョルディ・アルバ(バルセロナ)86.34%
ハビ・ガラン(ウエスカ)85.67%
ホセ・ルイス・ガヤ(バレンシア)79.41%
ユーリ・ベルチチェ(アスレティック・ビルバオ)78.13%
この日曜日のラ・セラミカでは、アルバとペドラサが先発し、バルサとビジャレアルの両チームは、それぞれの右サイドバックの背後を常に監視しなければならない。