世界ランキング4位のドミニク・ティーム(オーストリア)は精力的に大会に出ることで知られるが、少しペースを落とすことにした…

世界ランキング4位のドミニク・ティーム(オーストリア)は精力的に大会に出ることで知られるが、少しペースを落とすことにしたようだ。米テニスメディアTennis.comが伝えている。【関連記事】「膝が痛い!」ティームがベオグラード大会も欠場へ

「ATP1000 モンテカルロ」を欠場した後、ティームは今週の「ATP250 ベオグラード」も膝の怪我を理由に出場を取りやめた。その際に、膝の痛みについて自身のブログで述べていたが、幸いにも復帰まで時間はかからないという。

「小さな問題は常にあるけど、今回は左膝なんだ」とオーストリアメディアDer Standard紙の取材に応え、ティームは説明している。「最初のロックダウンの時も、右膝に同じ問題を抱えていた。当時は大会自体がなかったから、欠場することもなく特に問題なかった。生まれつき膝を傷めやすくて、時々あることなんだ」

今シーズンのティームは4大会に出場したのみで、3月中旬に「ATP500 ドバイ」の初戦でロイド・ハリス(南アフリカ)に敗れて以来、1ヶ月以上プレーしていない。過去17大会で優勝しているが、しっかりと状態を整えてからコートに戻りたいと考えているようだ。

「今年の“全豪オープン”、それから特にドーハとドバイで痛めた。相手が強い選手ばかりでレベルがとても高く、最初の2試合くらいで負けてしまったんだ。もしこの膝の痛みを抱えてベオグラードに行っていたら、同じことを繰り返しただろう。そうすると悪循環さ。それは避けなければならなかった」

とはいっても、ツアーから離脱するというわけではなく、数週間で試合に戻るつもりのようだ。「“全仏オープン”が最も重要な目標なのは変わらない」とティームは断言する。「でも、トレーニングに大きなギャップが空いてしまった。長いことトップ選手と対戦していないんだ。(5月2日開幕の)マドリッドか(5月9日開幕の)ローマで対戦できると期待している。パリでは十分に戦える状態にしておきたい」

一方で、ティームは昨年の「全米オープン」でグランドスラム初優勝を果たした後、身体的にだけではなく精神的にも回復する時間が必要だったことを認めた。優勝後、残りのシーズンも大会に出場してはいたが、大会から大会へ飛び回る生活へのモチベーションを保つことは容易ではなかったと語る。

「ここ15年間、大きな目標に向かってひた走り、よそみをしてこなかった」とティーム。「全米オープン」の決勝では、無観客の中でアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を下し栄冠を手にした。「普通ではない状況の中での目標達成ではあったけど、それは僕にとって重要ではない。ある意味、他のことは挫折したというか…テニスしかなかったんだ。それをちょっと変えたいと思っているよ」

今シーズン初めも、ティームの様子はいつもと少し異なっており、「全豪オープン」ではグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)に敗れて4回戦敗退となってしまった。

「(3回戦で)地元のヒーロー、ニック・キリオス(オーストラリア)とこれまでで一番記憶に残るような試合をしたんだ」とティームは振り返る。「観客は僕を応援していなかったけど、メルボルンでの雰囲気は素晴らしかった。そしてロックダウンになった。夜、汗だくでロッカールームに入ると、すぐに退避させられた。翌日のディミトロフとの試合は日中で、すごく暑くて、そして(スタンドは)無人だった。うまく適応できなかったんだ」

ツアーのほとんどの大会で選手は安全手順や行動制限に従わなければならないが、ティームもそれに苦労させられているようだ。「こういう状況で毎週プレーするのは難しいよ。うまくやれる選手もいる。バブル生活が有利に働くような選手がね。例えばダニエル・エバンズ(イギリス)やアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)みたいに。彼らは普通の時だとうまくテニスに集中できてなさそうだから。ドバイでは、周りは普通なのに僕たちだけ閉じ込められた状態だった。ホテルを夜9時に出て、空っぽのスタジアムに行くんだ。あまりいい経験じゃなかったな」

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全豪オープン」でのティーム

(Photo by Mark Metcalfe/Getty Images)