一礼が注目集めた早藤キャディーが米メディアに対して回想 男子ゴルフの松山英樹(LEXUS)はマスターズで日本人男子悲願の海外メジャー初優勝を果たした。松山を支えたキャディーの早藤将太さんは、最終18番のピンを返した後にコースに一礼。競技への…

一礼が注目集めた早藤キャディーが米メディアに対して回想

 男子ゴルフの松山英樹(LEXUS)はマスターズで日本人男子悲願の海外メジャー初優勝を果たした。松山を支えたキャディーの早藤将太さんは、最終18番のピンを返した後にコースに一礼。競技への敬意が垣間見えた所作に、海外ファンやメディアから大きな反響が集まっていたが、早藤さんが海外メディアに対して改めて“感動の9秒間”を振り返っている。

 日本人男子初の栄光にたどり着いた松山の栄光とともに、傍で支え続けた早藤さんも世界的な注目を集めた。「ヒデキ・マツヤマのキャディー、ショウタ・ハヤフジがマスターズの一礼について語る」と特集したのは米ゴルフ専門メディア「キャディー・ネットワーク」だった。

 最終18番でピンを返した後にコースに一礼する姿はSNSやインターネット上で感動の輪を広げた。記事では「もしも、あなたがマスターズか先週のゴルフ関連のツイッターを見ていたら、ヒデキ・マツヤマのキャディー、ショウタ・ハヤフジが敬意に満ちた所作で、18番のピンを握り、脱帽した後で、オーガスタナショナルのコースに一礼する素晴らしい映像を間違いなく目にしたことだろう」と記している。

 米地元テレビ局がツイートした動画は、270万回以上再生されたことを紹介。2021年マスターズの名場面として国際的な注目を浴びることになったが、早藤さんは改めて当時の心境を松山の通訳のボブ・ターナーさんを通じてこう語ったという。

早藤キャディー「僕の心は感謝の気持ちでいっぱいでした」

「僕の心は感謝の気持ちでいっぱいでした。お辞儀をすることは自分にとっては自然な事で、マスターズへの敬意を評しました。(一礼の瞬間は)ありがとうございました、と言っていたんです」

 アタランタ空港からシカゴ経由で帰国の途についたチーム松山。機内では多くの人に祝福されたようで、「これは最高でしたね」と早藤さんは振り返っている。

 記事では、中学時代から知己を得て、明徳義塾高、東北福祉大と同門だった松山と早藤キャディーの絆についても紹介。マスターズでは強風に悩まされたエピソードなども披露している。松山の快挙を支えた存在として、称賛の的となっている。(THE ANSWER編集部)