ペグラが発行した最先端の“電子トレカ” 3月、大坂なおみ(日清食品)が、アメリ…
ペグラが発行した
最先端の“電子トレカ”
3月、大坂なおみ(日清食品)が、アメリカの女子プロサッカーチーム「ノース・カロライナ・カレッジ」に出資してオーナーになったニュースはご存じの方も多いだろう。加えて、現役中から、自身の名前をあしらったお菓子“シュガポワ”を販売したマリア・シャラポワさん(ロシア)のように、WTAのトップ選手たちは、テニス以外でビジネスを手がけている選手が少なくない。最新の流れは、「フィンテック」と呼ばれる金融における最先端の技術を利用した活動である。
【SNS】電子トレカについて説明するジェシカ・ペグラのTwitter
全豪オープンでベスト8に入ったジェシカ・ペグラ(アメリカ)が先日発表したのは、なんと“デジタル・トレーディング・カード”の発行。“トレカ”というと、お菓子のおまけについているものだったり、スポーツ選手のものだったりというイメージだが、ペグラが発行したのは紙ではなく“デジタル版”。
そのカードを紹介するのに重要なキーワードが「ノン・ファンジブル・トークンズ(以下NFT)」という言葉。その代表格は仮想通貨のビットコインで、ブロックチェーン(分散型ネットワークを構成する複数のコンピュータに、暗号技術を組み合わせ、取引情報などのデータを同期して記録する手法)と呼ばれる仕組みを使ったものである。これには、ほかに同じものが存在できない特徴があり、所有しているものは唯一無二となる。
そのため、好きな選手の直筆サインや実際に使用したタオルのように、唯一無二であるコンテンツを手に入れることができるのが魅力である。現在のところ、NFTを発行しようというテニス選手は、ペグラだけ。だが、すでにアメリカン・フットボールでは発行している選手も存在している。
では、ペグラの“電子トレカ”とは一体どんなものなのか?
基本的には、写真にデジタルサインが施されたもの。オークション形式で最高額で入札した人間が購入可能で、全部で5種類あり、すべてのカードはペグラによりデジタルのサインが施され、それぞれの番号も管理される。そこで得た収益は、犬の里親探しを行うNGO団体に寄付される予定だという。
ちなみに日本で発行されている“電子トレカ”の中には、アイドルが微笑みかけてくるものや、動画、音声のコンテンツもあるという。また、ペグラの場合、個人で発行したものだがサッカー界では、スペインの一部リーグ「La Liga」に所属するFCバルセロナが仮想通過を発行している。この仮想通貨を保有することで、他の通貨では購入できないVIPチケットや限定商品を購入したり、お気に入りの選手と直接会って写真を取ったりすることも可能というから、ファンにとってはたまらない。今後、フィンテックを利用した、魅力的なコンテンツのものが、人気選手やATPやWTAなどのツアーから出るかもしれない。
文=山根ゆずか