KKT杯バンテリンレディス第2日、熾烈な若手のV争いを制するのは… 女子ゴルフの国内ツアー・KKT杯バンテリンレディスは17日、熊本空港CC(6501ヤード、パー72)で第2日が行われた。1打差の4位で出た22歳高橋彩華(東芝)が7バーディ…

KKT杯バンテリンレディス第2日、熾烈な若手のV争いを制するのは…

 女子ゴルフの国内ツアー・KKT杯バンテリンレディスは17日、熊本空港CC(6501ヤード、パー72)で第2日が行われた。1打差の4位で出た22歳高橋彩華(東芝)が7バーディー、1ボギーの66で回り、通算10アンダーで単独首位。今年は何度も優勝争いを演じているが、「明日こそは伸ばしきる」と初優勝を誓った。

 高橋が若手の優勝争いで王手をかけた。2番は1メートル弱のパーパットを外してボギー発進。それでも、前半で3つバーディーを奪い、後半は12番から3連続バーディーとした。「後半はグリーンが乾いてきたことで速さが出て、自分のイメージに合ってきたと思う。イメージ通りに転がってかみ合ってくれた。今年は何回も優勝争いをして最終日に伸ばしきれていない。明日こそは伸ばしきるという気持ちで頑張りたい」と決意を込めた。

 今年は6試合で首位発進が2度、2位発進が1度と初日に好プレー。しかし、3位が2度で黄金世代10人目の優勝には届いていない。アマチュア時代は2016年の日本女子アマを制すなど活躍した。同学年が次々と羽ばたく中で「そろそろ自分も(優勝が)欲しい」と気持ちは熱い。緊張するであろう最終日。伸ばすために必要なのは「ティーショットで自分のメンタルをコントロールしながらやるのが大事になる」と理解している。

 最終日へ良い手応えもあった。この日の最終18番。「最後のバーディーパットをしっかりヒットして入れられたのは明日に繋がる」と、順位を知りながら打ったパットが入って単独首位に浮上した。「勝ちたいので入れて終わる気持ちでした。今日は気持ちを比較的コントロールできていた。明日もこんな感じでいけたら」と少しずつ積んだ経験値を生かしている。

 2学年下の“プラチナ世代”古江彩佳(富士通)と吉田優利(エプソン)に1打差で追われる状況。2打差の4位には19歳の山下美夢有(加賀電子)、18歳のアマチュア・竹田麗央がつけた。3打差にいる32歳の笠りつ子(京セラ)、27歳の沖せいら(フリー)も侮れないが、上位5人の平均年齢は20歳。この中では22歳で“最年長”となる高橋は「無理して笑おうとせず、自分のプレーに集中して笑いたいと思った時に笑おうかなと思います」と見据えた。(THE ANSWER編集部)