欠場した全豪期間は「選手たちがプレーするところを見たくなかった」ATP(男子プ…
欠場した全豪期間は「選手たちが
プレーするところを見たくなかった」
ATP(男子プロテニス協会)がYouTubeで「My Pandemic: Andy Murray(私のパンデミック:アンディ・マレー)」と題したインタビュー動画を公開。その中でアンディ・マレー(イギリス)がコロナ禍でのツアー転戦における苦悩や今後の目標を語った。
【動画】マレーのインタビュー動画
グランドスラム3度の優勝を誇り、世界ランキングでも1位に上り詰めた経験を持つマレー。一方で、長らく臀部のケガに悩まされ、2019年の全豪オープンで一時現役引退を発表するなど、精神的にも追い詰められていた。だが、そこから懸命なリハビリを経て復活を遂げ、同年10月のATP250「ヨーロピアン・オープン」で優勝。その勢いそのままに再び世界のトップへと駆け上がることを期待されていた。
だが、2020年に入るとテニス界にも新型コロナウイルスの感染拡大が襲い掛かる。同年3月からはATPツアーも約5ヶ月間停止となり、選手たちは自宅での自粛生活を強いられることになった。復活に意欲を示していたマレーだったが、不運にも新型コロナに水を差されてしまった。
「テニス界がこれからどうなるのか、またこの感染拡大の状況がいつまで続くのかは予想がつかなかった。コロナが深刻になってからは、毎日が同じような感じで(つまらなかったし)、時には朝5時のように信じられないくらい早い時間に起きてトレーニングをしたこともあった。子供たちが飽きないように新しいことをしながら過ごすのも、とても大きなストレスになるなんだ」と話したマレー。
テニスツアーが昨年の8月に再開してからも新型コロナへの不安は尽きなかったようで、「ニューヨークの大会からテニスはまた始まった。でも選手たちがコロナ禍で世界を飛び回ることや国際的なイベントを開催するなんて非常に難しいのではないかと思っていた」とコメントしている。
また、自身にも今年2月の全豪オープン開幕前に新型コロナ陽性が判明し、大会欠場を余儀なくされたことはファンの記憶に新しい。この時の心境については「本当に残念に思ったし、がっかりした」としたうえで、「選手たちが練習をする様子や試合でプレーするところを見たくなかったから、SNSも消したんだ」とも明かした。
それでもマレーは「全豪の週にチャレンジャーに出場して、6日間で計5試合を戦えて、決勝にも進出できた。もちろんATPツアーとレベルは違うけど、自分にとってはいいスタートだったし、これからもツアーをずっと転戦していきたい」と最後に意気込みを語った。
今年3月にはATP1000「マイアミ・オープン」の出場直前に「手術をした側ではない脚の付け根あたりに痛みを感じた」と明かし、その直後に同大会の欠場を発表したマレー。それ以降大会にも出場していないだけに懸念の声が広がっているが、再びコート上で元気な姿を見せてもらいたいところだ。
文=中村光佑