2020年1月に加入して以来、まだバルセロナでタイトルを獲得していないマルティン・ブライトバイテは、この土曜日に初めての…
2020年1月に加入して以来、まだバルセロナでタイトルを獲得していないマルティン・ブライトバイテは、この土曜日に初めてのトロフィーを掲げる機会を得た。セビージャとの準決勝で決定的なゴールを決め、アスレティック・ビルバオとのコパデルレイ決勝の出場権を獲得した。
このデンマーク人ストライカーは、『CNN』の取材に対し、ブラウグラナのクラブとの契約の経緯を説明している。
「息子をサッカーの練習に迎えに行って、車で帰宅していたら、代理人から電話があって、『バルセロナがかなり興味を持っている』と言っていたよ」
「関心は何の意味もない」と理由で家族には状況を話さなかったようだ。「それほど多くの秘密を抱えている人ではないが、その時は話さなかった。妻は、私が電話をたくさん受けるもんだから、何かあると感じていたようだけどね」と説明している。
ブライトバイテは、自分がヨーロッパのビッグクラブに入ることを信じて疑わなかった。
「バルサは、私がもっと高いレベルでプレーできると分からせてくれた。彼らからは私を必要としていることが伝わって来た。プレッシャーのかかるビッグクラブでプレーするためのメンタリティを持っているとも言われたんだ。今思えば、それが決定的な言葉だった」
■トップレベルの選手たち
「ハイレベルの選手たちに囲まれていると、自分の中のベストが引き出されると思う。私は自分のパフォーマンスを向上させ、もう一つ上のレベルに到達した。周りの選手の細かいところまで見ていて、“止めて、蹴る”という基礎的な部分が一番違うと実感した」と、バルセロナでの印象を話した9番は、「たくさんのタイトルを獲得したい」という理由で、今夏に荷物をまとめる予定はないという。
■辛い子供時代
ブライトバイテは5歳から7歳の間に、大腿骨の変形につながる可能性のある股関節疾患「レッグ・カルベ・ペルテス病」を患い、2年間にわたって車椅子生活を余儀なくされた。
「とても悲しい出来事なので、あまり思い出したくない。他の子供たちが走ったり、笑ったり、遊んだりしているのを見ているだけで、私の人生の中でとても難しい時期だった。人と違うことが恥ずかしいという感覚を覚えている。そんな形で注目を浴びたいとは思っていなかった」と振り返っている。