サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~Question伊東純也は、味方とどのようなコンビネーションで突破した? ベ…
サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~
Question
伊東純也は、味方とどのようなコンビネーションで突破した?
ベルギーリーグ第33節ゲンクvsシント=トロイデンの"リンブルフダービー"が行なわれた。
ゲンクには伊東純也、シント=トロイデンには鈴木優磨や橋岡大樹、シュミット・ダニエルらが所属し、日本人対決としても注目を集める試合となった。
試合は前半21分に伊東のクロスから、テオ・ボンゴンダが押し込んでゲンクが先制すると、直後の24分に伊東のアシストからブライアン・ヘイネンが追加点。その後も2点を追加したゲンクが、4-0の圧勝でダービーを制した。
ゲンクはこの勝利でプレーオフ1への進出が確定。伊東は2得点に関与する活躍を見せた(後半15分に負傷交代)。
注目は伊東がアシストを記録した2点目のシーンだ。

相手のクリアを拾った味方の横に伊東。このあとどんなプレーで相手を崩しただろうか
シント=トロイデンの橋岡が、自陣深くからクリアしたボールを、ヘイネンが中盤中央で拾った。そのままガラ空きとなった中央を持ち上がると、右横には攻め残った伊東がいた。
この状況からヘイネンと伊東は、どのようなコンビネーションで相手を崩しただろうか?
Answer
手前で受けて相手を釣り出し、ワンツーで崩した
相手のクリアボールを拾ったヘイネンが持ち上がった時、右横にいた伊東はスピードを上げず、やや右に開きながらポジションを取ったことがポイントになった。

足元でボールを受けた伊東は、相手を引きつけてからリターンパス。ヘイネンのゴールをアシストした
その伊東にヘイネンがボールを預けたことによって、チェックに行った相手センターバックのジョナタン・ブアトゥが釣り出された。
シント=トロイデンはクリアのあとでDFラインが崩れ、ブアトゥの背後にスペースが生まれている。ジョルジュ・テイシェイラがブアトゥのカバーに入れる位置にいたが、背後に走り込んでいるポール・オヌアチュをケアするために、ポジションを下げてしまった。
そこを見逃さなかった伊東は、ブアトゥを十分に引きつけてからヘイデンへリターン。そしてギャップへ抜け出したヘイデンが、ゴールニア上を豪快に撃ち抜いた。
伊東の巧みなポジショニングによって、ゲンクが見事に中央を崩した得点だった。