2021年の全国制覇から4年。再び甲子園の頂点を目指す智辯和歌山が、春センバツ準優勝を経て、覚悟の夏を迎える。【画像】智…
2021年の全国制覇から4年。再び甲子園の頂点を目指す智辯和歌山が、春センバツ準優勝を経て、覚悟の夏を迎える。
グラウンドに戻ってきた球児たちは、センバツ決勝でつかみかけた栄冠を逃した悔しさを、今も胸に抱えたまま日々の練習に向き合っている。
「最後に勝ちきれなかったら、どれだけ勝っても意味がない」
「3年生に申し訳ない。あれは、人生で一番悔しい試合だった」
そう語るのは、2年生ながら春の大舞台を戦い抜いた選手たちだ。1年の夏に初戦敗退を経験した彼らは、勝ち上がるたびに積み上げてきた仲間との絆を胸に、「あの悔しさを忘れるな」と監督や先輩の言葉に背中を押されながら、夏へと駆け出している。
「勝てるピッチャーになって、支えてくれた人に恩返ししたい」
「自分のミスで終わらせた去年の夏、その責任と悔しさを忘れずにやってきた」
ダイビングキャッチで右肩を脱臼するアクシデントに見舞われた選手もいた。試練は続いたが、それでもチームはひとつの方向へと進み続けてきた
「全員で優勝して、笑顔で終わりたい」
敗戦の記憶を原動力に、彼らは“勝てるチーム”ではなく“勝ちきるチーム”へと進化しようとしている。
文:SPORTS BULL(スポーツブル)編集部