2017年シーズン終了後にフリーエージェント(FA)となるレンジャーズ・ダルビッシュ有投手。球団の契約延長の動きに注目が集まる中、地元メディアがスプリングトレーニング中に交渉が行われる見通しと大型契約が成立する可能性を伝えている。地元紙「ダ…

2017年シーズン終了後にフリーエージェント(FA)となるレンジャーズ・ダルビッシュ有投手。球団の契約延長の動きに注目が集まる中、地元メディアがスプリングトレーニング中に交渉が行われる見通しと大型契約が成立する可能性を伝えている。地元紙「ダラス・モーニング・ニュース」のレンジャーズ番を務めるエバン・グラント記者が読者の質問に回答する形で見解を示している。

■契約延長の動きが注目されるダルビッシュ、スプリングキャンプ中に交渉も?

 2017年シーズン終了後にフリーエージェント(FA)となるレンジャーズ・ダルビッシュ有投手。球団の契約延長の動きに注目が集まる中、地元メディアがスプリングトレーニング中に交渉が行われる見通しと大型契約が成立する可能性を伝えている。地元紙「ダラス・モーニング・ニュース」のレンジャーズ番を務めるエバン・グラント記者が読者の質問に回答する形で見解を示している。

 今シーズン以降、ダルビッシュのレンジャーズにおける未来についてどう思うか――。読者から寄せられた質問に関し、グラント記者は記事の中で「昨年の秋頃は(新たな契約の成立を)楽観的に考えていたが、薄れてきている」と率直な感想を示した上で、「5~6年契約の年俸3000万ドル(約34億円)が予想されていた。しかし今冬に両者間での真剣な話したいが行われたという情報は耳にしていない。大型契約になる可能性があり、スプリングトレーニングで交渉を行うだろう」と現状を説明した。

 これまでメジャーでは大型契約が奏功しなかったケースがあり、ベテランの域に達する選手との巨額契約が失敗に終ったことも。不良債権化した契約はメディアやファンからもたびたび批判されてきた。ダルビッシュも昨年8月に30歳を迎えており、5、6年の大型契約が成立した場合、球団側は30代半ばまで巨額の条件を保障することになる。

■30代選手との大型契約はリスクあるも「ダルビッシュは例外」

 ただ、同記者は過去の大型契約の失敗に触れつつも、ダルビッシュに関しては一昨年前にトミー・ジョン手術を受けたことで肘の問題がないと推測。「彼は自身の体のケアについて、熱心だ。野球を学び、投手として進歩するために鍛錬することに関しては、ほとんど強迫的である」と向上心を高く評価し、チームにも溶け込んでいる様子を紹介した上で、長期に及ぶ大型契約を結んでも問題ないとの見方を示している。

 また同記者は、レンジャーズが将来的なメジャー移籍の可能性が浮上している大谷翔平(日本ハム)獲得のために資金を蓄える可能性があることに触れつつも、「レンジャーズは30代の選手と大型契約を結び、上手くいかなかった経験がある。通例的に避けるのが賢明だ。しかし、ダルビッシュは例外であると私は信じている」と締めくくっている。

 ダルビッシュは渡米後、3年連続2桁勝利を挙げ、昨季は右肘手術から順調に復帰を果たした。ここまで4シーズン通算で100試合に先発し、46勝30敗、防御率3.29。645回2/3を投げ、812奪三振をマークした。現地で6年2億ドル(約226億円)の巨額条件に達するとの推測も出ている右腕にはFAを迎えるタイミングでどのような契約を手にするのか。現地でも大きな関心が寄せられている。