確かな成長を感じさせている。ソフトバンク期待の外野手の1人である上林誠知、21歳だ。1日にキャンプインした宮崎の地で、強烈な打球を飛ばし、周囲を驚かせている。■周囲も驚く打球連発、進化の跡見せるソフトバンク上林 確かな成長を感じさせている。…

確かな成長を感じさせている。ソフトバンク期待の外野手の1人である上林誠知、21歳だ。1日にキャンプインした宮崎の地で、強烈な打球を飛ばし、周囲を驚かせている。

■周囲も驚く打球連発、進化の跡見せるソフトバンク上林

 確かな成長を感じさせている。ソフトバンク期待の外野手の1人である上林誠知、21歳だ。1日にキャンプインした宮崎の地で、強烈な打球を飛ばし、周囲を驚かせている。

 キャンプ2日目。フリー打撃では、スタンドに次々とアーチをかけた。まず32スイングで6本の柵越え。右中間最深部に飛び込む打球もあった。続いて31スイングで2本。本数こそ少なかったものの、打った瞬間に柵越えと分かる打球を飛ばした。この日は特守のあとに、同じ期待の外野手である真砂勇介とともに、ロングティー打撃の特打も敢行。強烈な打球を飛ばし、打球が直撃したポールの網部分が壊れて、抜け落ちるシーンもあった。

 パワーアップの源の1つは、その肉体にある。昨秋は78キロ前後だったが、一冬を越え、一気に10キロ程度増え、88キロに。一度の食事で食べる量を増やしただけではなく、間食を入れて、1日5、6食を摂取。これに、積極的なウエートトレーニングを取り入れたことで、強靭な肉体となった。

■広島・鈴木から刺激「活躍している人は体が大きい」

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「活躍している人は体が大きい。誠也さんもそう」。意識を変えた1人が、オフの自主トレで共に内川聖一の門下生となっている広島の鈴木誠也だ。もちろん、先輩の内川もそうだが、言わずと知れた昨季の活躍を見せた同門生を見て、肉体改革を決意したのだという。

 肉体だけではなく、打撃フォームにも新たな試みを取り入れている。「今のイメージは先に手を出していって、腰が後から付いてくるイメージ。(きっかけは)内川さんのアドバイスですね、やっぱり。自主トレでも意識してやってきた」のだという。

「軽く振っても、打球が飛びますね。(ロングティーは)6、7割の力。最後の方は飛ばそうと思って力を入れましたけど」

 6、7割の力で柵越えを連発し、場外までかっ飛ばすのだから、恐れ入る。熾烈な争いの外野手争い。上林もまた楽しみな存在だ。

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani