FIA初のラリードライバー発掘育成プログラム、ラリースターはeスポーツ版の選抜イベント、#RallyAtHome Challengeの初戦を2月27日〜3月4日にかけて開催し、“Billy Cherokee”でエントリーしたスペインの24歳…

FIA初のラリードライバー発掘育成プログラム、ラリースターはeスポーツ版の選抜イベント、#RallyAtHome Challengeの初戦を2月27日〜3月4日にかけて開催し、“Billy Cherokee”でエントリーしたスペインの24歳、アレハンドロ・アロカが優勝した。

8.20kmのグラベルステージで行われたタイムアタックでは、アロカはフランスのリュック・フルニエを0.018秒差で破った。トリッキーなステージでのアロカのタイムは4:36.208だったが、0.9秒差に7人がひしめく接戦となった。タイトでツイスティ、テクニカルなセクションから、何度もトップギヤに入るオープンなワイドなセクションが組み合わされたステージで、“Billy Cherokee”ことアロカは、絶妙なバランスでMスポーツのフォード・フィエスタ・ラリー3をコントロールしてみせた。

各ゲーマーは、このステージのレッキを100回まで行うことができ、その後タイムアタックを5回実施。ベストタイムが記録される。レッキの段階でアロカは、各カットやコーナーに慣れながら、スピードに乗せながらコーナーの出口でワイドに走らせるテクニックを習得した。

この結果にアロカは「初めての#RallyAtHome Challengeで勝つことができて、最高」と喜びを見せた。
「戦いはタフだったが、自分のステージタイムには満足。自分はシムレーシングを10年間やっている。友人からスラストマスターのステアリングをもらってから真剣にやるようになったが、彼はテーブルに取り付けるクランプを持っていなかったんだ。だから、ほかの友人に“家にすごいものがあるから、見に来なよ”と誘っては、その友人にステアリングを押さえてもらいながら自分がドライブしていたものだよ!」

「自分はモータースポーツも、テクノロジーも大好き。だから、 #RallyAtHomeは自分にとって完璧だ。今は、次のステージや、この先の#RallyAtHomeの11戦がどんな戦いになるのか、本当に楽しみだ」

この勝利でアロカはコンチネンタル・ファイナル進出に向けて前進したことになる。このコンチネンタル・ファイナルでは、バーチャルの世界から現実の世界に舞台を移し、ライフライブ製TN5クロスカーで能力が試され、この中から選出された7人が2022年、トレーニングシーズンとして幅広いトレーニングやMスポーツ製フォード・フィエスタ・ラリー3でのラリー6戦に参戦するなどのプログラムを受ける。

FIAリジョナルラリーカテゴリーマネージャーのジェローム・ロッセルは、#RallyAtHome Challengeの開幕戦での反応に喜びを見せる。
「Billy Cherokeeことアレハンドロを祝福したい。彼は、バーチャルレーシング界のゲーマーやファンの間でも有名な存在だ」と語った。
「彼は、史上初の#RallyAtHome Challengeの勝者として歴史に名を刻んだ。彼があのマシンで見せた速さと正確性には、非常に感銘を受けた。レッキも見事で、攻めるところと、マシンを道の上に残しておきたいところを正確に把握していた。#RallyAtHome Challengesが勢いを見せ始めたことは、本当にエキサイティング。ここから8月までに、あと11戦を一気に開催していく」





#RallyAtHomeは、FIAラリースターのプログラムのオンラインチャレンジ部門。FIAとWRC9が運営し、2週間ごとに#RallyAtHomeのイベントが始まっていく。参加者が使用するマシンは、Mスポーツ製ラリースターのカラーリングのフォード・フィエスタ・ラリー3で、ピレリタイヤを履くワンメイク。走行するステージと天候は、FIAとWRC9が決定し、各チャレンジが始まるまで明かされない。

参加対象者は17〜26歳で、 #RallyAtHome Challengeに参加するためには、 fiarallystar.comでフリーアカウントを作成し、FIA Rally Star WRC 9 DLC(9.99ユーロ、約1300円)を購入する。自宅でのプレイ方法(コンピューター、ゲーム機)は、各ゲーマーの自由。 #RallyAtHome Challengeの第2戦は、3月13日中央ヨーロッパ時間00:00(日本時間08:00)に始まり、3月18日23:59(日本時間3月19日07:59)まで行われる。