オンライン会見では自身の現役時代の経験も回想「一般社団法人スポーツを止めるな」は1日、競泳で北京、ロンドンと五輪に2大会連続出場した伊藤華英さんの理事就任と、女子学生アスリートの悩みに寄り添うことを目的とした、新たな教育プログラム「1252…

オンライン会見では自身の現役時代の経験も回想

「一般社団法人スポーツを止めるな」は1日、競泳で北京、ロンドンと五輪に2大会連続出場した伊藤華英さんの理事就任と、女子学生アスリートの悩みに寄り添うことを目的とした、新たな教育プログラム「1252プロジェクト」の発足を発表した。

 同プロジェクトは女性アスリートのパフォーマンス向上を目指し、これまでは公に語られることが少なく、また男性の指導者にとっても理解が深まっていない「生理とパフォーマンスの関係にどう向き合っていけばいいか」ということを念頭に、スタートしたもの。オンライン会見に出席した伊藤さんは現役時代の具体的なエピソードを明かした。

「私は北京五輪が月経周期に当たってしまった。ピルを飲んでみようかと思い、2、3か月間、常飲して副作用がありました。体重の増加もあったり、辛い思いをしたという背景があります」と自身の経験を振り返った上で、「なぜスポ止め(スポーツを止めるな)でやるのか。学生アスリートの支援というところで、月経などで競技を続けられなくなったアスリートも多いと思う。そこで一緒にできることは意味があることだと思っています」と学生アスリートにこそ意識して欲しい問題だと強調した。

 さらに伊藤さんは「個人差はあるが、女性アスリートにとっては1年間52週のうち約12週は生理による不調を感じる期間にあたる」とも説明を加え、プロジェクト名の「1252」の由来となっていることも明かした。

 同プロジェクトが主な対象とするのは、正しい情報がないと感じ、悩みを抱えながらも相談する先がない女子学生アスリート。さらにそんなアスリートを指導する指導者。また今後の取り組み内容については「生理×スポーツ」に関する女子学生実態調査と結果の発信、問題提起、さらにはトップアスリートとの対談や学校、部活、スポーツチームに向けたセミナーなどを実施していく予定だとした。

 伊藤さんは「女性からすると当たり前のことであっても、男性からするとわからないことを知っていくことは大事なんだと思います」と強調。さらに「どこに相談すればいいのかわからないという学生もいると思う。自然にくるものは自然に対処しようとして、婦人科に行けば解消できるということを思いつかないと思う。7割のアスリートが月経のトラブルを放置しているというアンケートもある。競技を辞めなきゃいけない選手が少しでも減らせれば」と思いを語った。

 同プロジェクトの活動に賛同、協力する学校(中学、高校、大学)を募集。問い合わせは「#スポーツを止めるな」事務局まで。

【伊藤華英さん、「THE ANSWER」オンラインベントに登場】

 伊藤さんは3月14日に行われるオンラインイベント「女性アスリートのカラダの学校~タブーなしで考えるコンディショニングのニューノーマル~」に登場する。

「THE ANSWER」では、国連に定められた「国際女性デー」から1週間、女性アスリートのいまとこれからを考える「THE ANSWER的 国際女性ウィーク」を展開。伊藤さんは7人のアスリートのインタビュー連載とともに、最終日となる14日に行われるイベントではMCを務める。

「女性アスリートのコンディショニング」をテーマに2部構成で行われるイベントは伊藤さんがMCを務め、日体大の須永美歌子教授を講師に迎える。第1部はレスリングのリオデャネイロ五輪女子48キロ級金メダリスト・登坂絵莉さん、第2部に元フィギュアスケート五輪代表・鈴木明子さんが登場する。

 1、2部ともに60分。参加費は無料。男女問わず、誰でも参加できる。現役のアスリートはもちろん、中・高・大の部活生、スポーツ指導者、部活顧問、保護者などに、特にオススメ。申し込みは「THE ANSWER」公式サイトから。(THE ANSWER編集部)