あるテレビコメンテーターが「全豪オープン」(1月16~29日/オーストラリア・メルボルン/ハードコート)でのビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)のプレーについて、彼女のアグレッシブなプレースタイルを、“ゲリラ”戦略と表現したのであり、“ゴ…
あるテレビコメンテーターが「全豪オープン」(1月16~29日/オーストラリア・メルボルン/ハードコート)でのビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)のプレーについて、彼女のアグレッシブなプレースタイルを、“ゲリラ”戦略と表現したのであり、“ゴリラ”と比較したのではないという弁解とともに、誤解を生む表現をしたと謝罪した。 元プロテニスプレーヤーのダグ・アドラーは、自分はビーナスの戦略や戦術について話していたと言い、ところが不注意にも彼女のプレーを表現する際に間違った言葉を選んでしまったと説明した。 アドラーはESPNの中で、シュテファニー・フェーゲレ(スイス)と対戦するビーナスの2回戦の解説を行った。その際、ビーナスがフェーゲレに対してアグレッシブにプレーしていると言った。
これはビーナスが、フェーゲレがサービスをフォールトしたあとでも前に踏み込み、突っ込んでいく際の効果を言ったもののようで、『ゴリラ・エフェクト』あるいは『ゲリラ・エフェクト』(ゲリラ戦/遊撃戦効果)と聞こえる言葉で描写した。 ゴリラと区別するため、あえてゲリラと発音する場合もあるが、英語でGORILLA(ゴリラ)とGUERRILLA(ゲリラ)の発音は、正しくはほぼ同一。そのため、ある者たちにとって、どちらの言葉をアルダーが言ったのかを明確に知るのは不可能だった。 この発言はツイッターなどでたちまち反響を呼び、気分を害したユーザーの何人かはアルダーがアフリカ系アメリカ人であるビーナスをゴリラと比較したと言って猛烈に非難し、彼の解雇を要求していた。(C)AP