前回のWBCで日本を破って決勝に進出したプエルトリコが3月の第4回WBCに向けて着々と準備を進めている。MLB公式サイトでは同国代表で現段階で招集が決まっている主な選手とともに戦力を特集。「ベテランと伸び盛りの若手スター選手の融合で、プエル…

前回のWBCで日本を破って決勝に進出したプエルトリコが3月の第4回WBCに向けて着々と準備を進めている。MLB公式サイトでは同国代表で現段階で招集が決まっている主な選手とともに戦力を特集。「ベテランと伸び盛りの若手スター選手の融合で、プエルトリコはWBC決勝の舞台を再び狙っている」とレポートしている。

■前回準Vのプエルトリコは「ベテラン&若手スター融合」でチーム力向上

 前回のWBCで日本を破って決勝に進出したプエルトリコが3月の第4回WBCに向けて着々と準備を進めている。MLB公式サイトでは同国代表で現段階で招集が決まっている主な選手とともに戦力を特集。「ベテランと伸び盛りの若手スター選手の融合で、プエルトリコはWBC決勝の舞台を再び狙っている」とレポートしている。

 プエルトリコは将来の米国野球殿堂入りが有力視されている39歳のカルロス・ベルトラン外野手(アストロズ)、MLBを代表する名捕手の34歳、ヤディアー・モリーナ(カージナルス)が4大会連続で出場することが決定。また特集ではセス・ルーゴ投手(メッツ)、アレックス・クラウディオ投手(レンジャーズ)、ハビアー・バエズ内野手(カブス)、カルロス・コレア内野手(アストロズ)、フランシスコ・リンドーア内野手(インディアンス)、T.J.リベラ内野手(メッツ)、エディ・ロザリオ外野手(ツインズ)のロースター入りが確定していることを紹介している。

 記事では「エドウィン・ロドリゲス監督のもとには、多くのMLB選手が揃っており、これからさらに増える可能性もある」と言及。4大会連続出場となるベテラン2選手に加えて、頭角を現す若手選手の存在がチーム力を向上させているとしている。

 その中で、指揮官は選手起用で難しい決断を迫られるという。バエズ、コレア、リンドーアといった選手が主にショートを本職としており、ポジションがかぶるからだ。

 特にバエズは二塁の経験があるものの、コレアとリンドーアは所属球団でショートのレギュラーを務めており、「どちらかを三塁で起用する可能性も含めて、起用法に注目が集まる」とレポートしている。

■昨季さらなる飛躍を遂げた若手3選手、「ショートで先発できるのは一人だけ」

 バエズは昨年ワールドシリーズを制したカブスでキャリア最多142試合に出場。打率.273、14本塁打、59打点、12盗塁と活躍した。プレーオフでもドジャースとのリーグ優勝決定シリーズでMVPを獲得するなどチームの快進撃に貢献している。

 一方、2012年のドラフトでアストロズから1巡目指名(全体1位)を受けたコレアは15年にメジャーデビューし、99試合で打率.279、22本塁打、68打点、14盗塁をマーク。新人王を獲得した。昨季もキャリア最多153試合に出場し、打率.274、20本塁打、96打点、13盗塁と期待に応える活躍を見せた。また、リンドーアも昨季キャリア最多158試合に出場。打率.301、15本塁打、78打点、19盗塁と存在感を放ち、オールスター出場、ゴールドグラブ賞受賞と飛躍を果たしている。

 3選手ともメジャーデビューから3年以内のスター候補であり、年齢的にも20代前半と若い。勢いのある有望株をどう起用していくかも、プエルトリコが躍進するキーポイントとなりそうだ。指揮官は記事の中で「選手はどのポジションであったとしてもプレーをしなければならない。彼らもそれは分かっているし、我々もわかっている。ショートで先発できるのは一人だけだ」とコメントしている。

 2009年の第3回WBCでは準決勝で日本と対戦。前田健太投手(現ドジャース)が先発した日本に3-1と競り勝った。迎えた決勝ではドミニカ共和国に0-3と完封負けを喫しており、今大会は初の栄冠に向けて着々と準備を進めている。今回の特集でベテランと若手の融合が注目されている強豪国は1次ラウンドでメキシコ、ベネズエラ、イタリアと同組のプールDに。決勝トーナメントで再び日本と激突することはあるのか。中米に位置する強豪は前回に引き続き旋風を巻き起こすかもしれない。