センバツ出場校発表が今月27日に迫るなど、1月から大きな動きを見せる高校野球。プロ注目の早稲田実・清宮幸太郎が高校ラストイヤーを迎え、秋にはU18ワールドカップがカナダで開催される。2017年も話題満載の高校野球を、さらに楽しむための見どこ…

センバツ出場校発表が今月27日に迫るなど、1月から大きな動きを見せる高校野球。プロ注目の早稲田実・清宮幸太郎が高校ラストイヤーを迎え、秋にはU18ワールドカップがカナダで開催される。2017年も話題満載の高校野球を、さらに楽しむための見どころはどこか。注目のトピックスをまとめてみた。

■春には2校の連覇挑戦が期待される高校野球、2017年の注目ニュースは?

 センバツ出場校発表が今月27日に迫るなど、1月から大きな動きを見せる高校野球。プロ注目の早稲田実・清宮幸太郎が高校ラストイヤーを迎え、秋にはU18ワールドカップがカナダで開催される。2017年も話題満載の高校野球を、さらに楽しむための見どころはどこか。注目のトピックスをまとめてみた。

○清宮幸太郎の100本塁打超えなるか?

 希代のスラッガー、早稲田実の清宮幸太郎は2年生の秋を終え、通算78本塁打を記録している。100本の大台まで残り22本。3月から練習試合が解禁となるが、驚異の100本超えも現実味を帯びてきた。

○東西ドラフト1位候補スラッガーの行方

 今秋のドラフト1位候補には清宮だけではなく、履正社が誇る左の強打者の安田尚憲も挙げられている。東西のスラッガーとして、昨秋の明治神宮大会決勝でも対戦。センバツからニュースを大きく賑わすだろう2人の大砲に、プロスカウトも熱視線を送る。清宮は進学も選択肢の1つと噂され、プロ行きか進学かの選択にも注目だ。

○第89回選抜の21世紀枠は?

 3月末から始まるセンバツ高校野球。1月27日に代表校が決まるが、すでの各地域より21世紀枠の候補校が挙げられている。各地区候補校に選ばれた北海道・富良野、岩手・不来方、栃木・石橋、岐阜・多治見、富山・富山東、京都・洛星、鳥取・倉吉東、高知・中村、宮崎・高千穂の9校の中から3校が選ばれる。

■作新学院と智辯学園の連覇なるか?

○作新学院の夏春連覇、あるいは智辯学園の春2連覇は?

 昨夏はエース・今井達也(西武)を軸とした栃木・作新学院が、54年ぶりに夏の甲子園を制した。春は奈良・智辯学園が初優勝。今年のセンバツでは両校ともに出場が有力視されている。夏春連覇と春2連覇。揃って快挙を目指して戦う。

○オコエ2世にデカプリオ…万波、金成らのパワー

 昨秋、1年生ながら新チームで話題を呼んだのが、横浜・万波中正のパワーだった。コンゴ人の父、日本人の母の間に生まれた万波は右の強打者で、楽天のオコエ瑠偉2世という異名を執る。センバツ出場は絶望的だが、夏の出場に期待が掛かる。また、日大三にはアメリカ人の父と日本人の母を持つ金成麗生(れお)も、東京大会で本塁打を放つなど存在感を見せた。金成はセンバツに出場する可能性が残されており、春夏通じて楽しみな存在だ。

○U18ワールドカップが9月に開催

 昨年はアジア選手権で全勝優勝を飾った侍ジャパンU-18代表。ヤクルト・寺島(履正社)、日本ハム・堀(広島新庄)、西武・今井(作新学院)、同じく西武・鈴木(静岡)らの活躍、小枝守監督の手堅く勝利と1点を奪いにいく野球が光った。今年は2年に1度のワールドカップがカナダで開催。悲願の初優勝を狙う。

○プロ注目の強打で好リード捕手たち 

 清宮や安田といった強打の内野手がドラフト候補として挙がるが、4月に新3年生になる学年は捕手もいい。福岡大大濠の古賀悠斗、神戸国際大付属の猪田和希、滋賀学園の後藤克基、大阪桐蔭の岩本久重、横浜・福永奨ら、強打で好リードの捕手が揃っている。彼らの動向にも注目だ。

■名門“平安”の史上2校目快挙なるか?

○”平安”の甲子園通算100勝なるか?

 龍谷大平安(京都)が昨年の夏で甲子園通算99勝を記録。センバツ出場の可能性はないが、夏の甲子園で大台到達を目指す。これまで100勝を超えているのは、中京大中京の1校だけ。校名が変更される前の“平安”時代から指揮を執り続ける名将・原田監督の下、史上2校目の快挙なるかに期待。

○夏の甲子園100回大会プラン

 今年で夏の甲子園は第99回大会を迎える。気の早い話だが、来年はついに100回大会。80回大会の時は、神奈川、埼玉、千葉、愛知、兵庫、大阪から各2校が選出され、55校が出場。90回大会の時も55校だった。今年中にも100回大会の概要が固められることが予想されるが、果たしてどんな記念大会になるのだろうか。

○高校野球から2020年五輪へ「鈴木プラン」

 昨年10月、スポーツ庁の鈴木大地長官がに競技力強化のための今後の支援方針、通称・鈴木プランを発表した。その1つとして、甲子園出場の夢が叶わなずに大会終了を機に引退したり、ベンチや応援に回った球児を対象に、各競技が加盟する日本体育協会がトライアウトを実施、五輪競技への挑戦を促したり、人材発掘につなげるという試みをする。元球児が他競技で五輪出場という夢が広がるか。