去る12月25日に群馬県高崎市で行われた「高崎クラシックカーフェスティバル」(伊香保おもちゃと人形自動車博物館主催)。ここでは古き良き時代の英国車を紹介しよう。深みのあるブリティッシュ・レーシング・グリーンで渋い存在感を見せていたのは、19…
去る12月25日に群馬県高崎市で行われた「高崎クラシックカーフェスティバル」(伊香保おもちゃと人形自動車博物館主催)。ここでは古き良き時代の英国車を紹介しよう。
深みのあるブリティッシュ・レーシング・グリーンで渋い存在感を見せていたのは、1954年式のトライアンフ『TR2』。初期の『TR1』はプロトタイプに終わったため、このTR2が最初の生産型となる。RACラリー総合優勝や耐久レースで好成績を収めた2シーターのスポーツカーだ。この個体はイギリスから個人輸入したもので、1954年10月9日午前7時30分にラインオフされたなどの書類まで残っている。世界地図の模様が入った鉄ホイールのセンターキャップなどノーマル状態が保たれており、非常に貴重な車両といえるだろう。
様々な年代のMGもあった。MG『TC』は1948年製。1250ccの4気筒OHVエンジンを搭載したオープン2シーターで、戦前の設計のためスタイルも古めかしい。1956年式の『MGA』は初期型の「MkI」。流線型ボディが今見ても美しい。『MGB』はその後継車種。この個体は「MkII」のロードスター(1968年)で、FRP製のハードトップを載せていた。
丸いお尻(しり)がかわいらしいオースチン『A35』は1957年式。1959年にスタートする『ミニ』の御先祖に当たる。それまでのサイドバルブ式から近代的なOHVエンジンに替わり、レースやラリーでも活躍した。この個体もコスミックMK-Iのホイールを履かせるなど、なかなかの雰囲気。モンテカルロラリー優勝車と同型のモーリス「ミニ」クーパー1275SマークI(1965年)と、屋根が後ろに回転して荷台に収納される機構を持つモーリス『マイナー』ピックアップ(1962年)もあった。
ヒルマン『インプ』(1967年)も珍しい存在。ミニとは対照的なリアエンジン(875cc)方式を採用し、全輪独立懸架と4速フルシンクロ変速機を備える。車両とあわせて展示された当時のカタログには、「1.6リッターの性能」などとその高性能ぶりが記されていた。
トライアンフ TR2(1954)嶽宮 三郎
トライアンフ TR2(1954)嶽宮 三郎
トライアンフ TR2(1954)嶽宮 三郎
トライアンフ TR2(1954)嶽宮 三郎
トライアンフ TR2(1954)嶽宮 三郎
トライアンフ TR2(1954)嶽宮 三郎
トライアンフ TR2(1954)嶽宮 三郎
トライアンフ TR2(1954)嶽宮 三郎
MG-TC(1948)嶽宮 三郎
MG-TC(1948)嶽宮 三郎
MG-TC(1948)嶽宮 三郎
MG-TC(1948)嶽宮 三郎
MGA(1956)嶽宮 三郎
MGA(1956)嶽宮 三郎
MGA(1956)嶽宮 三郎
MGB MkII ロードスター(1968)嶽宮 三郎
MGB MkII ロードスター(1968)嶽宮 三郎
MGB MkII ロードスター(1968)嶽宮 三郎
オースチン A35(1957)嶽宮 三郎
オースチン A35(1957)嶽宮 三郎
オースチン A35(1957)嶽宮 三郎
オースチン A35(1957)嶽宮 三郎
オースチン A35(1957)嶽宮 三郎
モーリス マイナー ピックアップ(1962)嶽宮 三郎
モーリス マイナー ピックアップ(1962)嶽宮 三郎
モーリス マイナー ピックアップ(1962)嶽宮 三郎
モーリス マイナー ピックアップ(1962)嶽宮 三郎
モーリス マイナー ピックアップ(1962)嶽宮 三郎
モーリス マイナー ピックアップ(1962)嶽宮 三郎
モーリス ミニクーパー 1275S マークI(1965)嶽宮 三郎
モーリス ミニクーパー 1275S マークI(1965)嶽宮 三郎
ヒルマン インプ(1967)嶽宮 三郎
ヒルマン インプ(1967)嶽宮 三郎
ヒルマン インプ(1967)嶽宮 三郎
ヒルマン インプ(1967)嶽宮 三郎
ヒルマン インプ(1967)嶽宮 三郎