抗議殺到も無理はない。 柔道の東京五輪代表を決める大一番を生中継したテレビ東京が、試合の決着がつく直前に放送終了したことに、不満の声が集中している。 ・今すぐ読みたい→【RIZIN】鬼のメンタル・堀口恭司「たとえ不安であっても、…

 抗議殺到も無理はない。

 柔道の東京五輪代表を決める大一番を生中継したテレビ東京が、試合の決着がつく直前に放送終了したことに、不満の声が集中している。

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【RIZIN】鬼のメンタル・堀口恭司「たとえ不安であっても、何事もプラスに捉える」 https://cocokara-next.com/athlete_celeb/kyojihoriguchi-serialization-64/



 男子66キロ級の阿部一二三(23)、丸山城志郎(27)による13日の特別試合でのこと。午後4時から5時15分までの放送枠で、開始から40分以上はこれまでの戦いぶりなどを振り返る内容だった。スポーツ中継が途中終了することは珍しくないが、今回は視聴者を待たせるだけ待たせておいて、もっとも大事な「運命の一瞬」を放送できずに途中で打ち切るという最悪の展開だった。

 五輪切符をかけて決着がつくまで行う時間無制限の特別ルール。柔道の試合時間は4分間で、決着がつかなければ延長戦に入る。手に汗握る攻防が続いた一騎打ちは、延長20分という死闘の末、阿部が大内刈りの技ありを決めて優勢勝ちした。

 テレビ東京の広報部は「これまでの柔道中継の実績を踏まえて、試合時間を想定しましたが、放送時間を超える大熱戦となり、試合終了まで放送することができませんでした。視聴者の皆様には大変申し訳ありませんでした」と謝罪した。

 実況アナウンサーの苦労もにじんだ。試合が長引くにつれ「戦いはいつまでも続くのでしょうか」「我々の想像をはるかに超える死闘となっております」などと伝えていたが、放送終了の時間が迫り「大変申し訳ございません。まもなく放送を終了することになりますが、試合の続きはライブ配信をご覧いただきたいと思います」。最後にネットへの誘導情報メッセージを伝えたのが延長16分。ネット視聴できなかった多くの人は、約4分後に迎えた運命の瞬間を見逃し、テレビの前で不満を爆発させていたに違いない。

 見通しが甘すぎたといえるだろう。ライバル2人の戦いは過去7戦中6度、延長に入っている。手の内を知り尽くすだけでなく、一発勝負でリスクのある攻撃も出しづらい。試合時間が長引く可能性は大いに予想できた。先月の講道館杯女子48キロ級では「22分7秒」という長い試合もあった。

 テレビ側の都合でいえば、1時間15分の放送枠が4分、それより短い時間で終わる可能性もある。メーンの生中継が早く終わりすぎても、広告スポンサーに顔が立たない。40分も流した過去のVTR映像で引っ張りすぎた結果、1試合のためだけの放送枠で最後まで生中継できない大失態となった。よくあるテレビの時間調整に、視聴者はうんざりしている。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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