ラスベガスのリングで演じたドラマ「凄いダウン!凄いジャブ」 ボクシングのWBOインターコンチネンタル・ライト級王座決定戦が12日(日本時間13日)、米ラスベガスで行われ、WBO世界同級14位の中谷正義(帝拳)が同級12位フェリックス・ベルデ…

ラスベガスのリングで演じたドラマ「凄いダウン!凄いジャブ」

 ボクシングのWBOインターコンチネンタル・ライト級王座決定戦が12日(日本時間13日)、米ラスベガスで行われ、WBO世界同級14位の中谷正義(帝拳)が同級12位フェリックス・ベルデホ(プエルトリコ)に9回1分45秒KO勝ち。2度のダウンを奪われながら、最後は強烈な右ストレートで大逆転を演じ、1年5か月ぶりの復帰戦を飾った。試合を主催したトップランク社が動画付きで決着を速報すると、米ファンからも興奮の声が上がっている。

 本場の米ファンも興奮する大逆転だった。初回、4回にダウンを喫し、劣勢となった中谷。しかし、這い上がってきた31歳は屈しなかった。9回だ。1分20秒、相打ちで放った左ジャブでダウンを奪うと、一気に勢いに乗った。再開後に一気に距離を詰めると、強烈な右ストレートを一閃。顔面を捉えられたベルデホはリングに突っ伏すようにうつ伏せに倒れた。審判はノーカウントで試合をストップ。鮮烈な逆転KOとなった。

 試合を主催した米興行大手・トップランク社は最初のダウンから決着までのシーンを公式ツイッターに動画付きで公開。「オー・マイッ!!! マサヨシ・ナカタニが9ラウンドの凶暴なフィニッシュで完全カムバック」と称えていたが、ラスベガスのリングで鮮烈な幕切れを目の当たりにした米ファンからはコメント欄に興奮の声が寄せられている。

「あり得ない試合だ!」「Wowこの男はモンスターだ」「ナカタニはビースト」「カムバック・オブ・ザ・イヤー」「これはお見事だ」「ナカタニはボクシング界で最強の顎とハートの持ち主かもしれない」「凄いダウン! 凄いジャブ!」「ナカタニ、グレート!」「ナカタニはいいファイターだ。チャンピオンに相応しい」などと反響。目の肥えたボクシングファンも認める戦いぶりだった。

 中谷は昨年7月にテオフィモ・ロペス(米国)に敗れ、一度は引退を表明。しかし、井岡ジムから帝拳ジムに移籍して復帰した。その初戦が聖地ラスベガス。31歳が1年5か月ぶりの再起戦で輝きを放ち、来年に希望をもたらした。(THE ANSWER編集部)