2020年国内ツアー最終戦第3日、渋野日向子は大逆転Vへ「自分らしくやれたら」 女子ゴルフの2020年国内ツアー最終戦・JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップの第3日が28日、宮崎CC(6543ヤード、パー72)にて無観客で行われた…

2020年国内ツアー最終戦第3日、渋野日向子は大逆転Vへ「自分らしくやれたら」

 女子ゴルフの2020年国内ツアー最終戦・JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップの第3日が28日、宮崎CC(6543ヤード、パー72)にて無観客で行われた。2打差の2位で出た渋野日向子(サントリー)は2バーディー、4ボギーの74で回って通算5アンダー。首位の原英莉花(日本通運)に5打差の6位に後退した。優勝は厳しくなったが「まだわからない。諦めない」と最後まで戦い抜く気概を見せた。

 渋野は前半3番でバーディーを奪ったが、直後の4番でボギー。8番でも1つ落とすと、後半10番でもボギーを叩いた。それでも、14番ではエッジからのアプローチを入れてチップインバーディー。佐藤賢和キャディーと笑顔でハイタッチを交わした。ラウンド後はこう語った。

「終わってみればよく耐えたんじゃないかと思います。この風の中でなかなか対応できなかったので悔しい気持ちも……。なかなか風とお友達になれないというか、流されてラフに行くことも多かった」

 大会前にキャディーと掲げた1日3アンダーの目標は、この日で途切れ「この状況で3つというのは難しい」と悪条件に苦戦。同じ1998年度生まれの黄金世代・原とは5打差がついた。「ある程度のスコアを出せないと上には届かない。そうやって欲を出したいところもあるんですけど、やっぱり今自分ができることをしっかりやるしかないと思うので、そこは徹底していきたい」と自分のプレーに集中する。

2020年国内ツアー締めくくりへ「この最終日に色んな思いをぶつけたい」

 12月には海外メジャー・全米女子オープンに挑戦するが、最終日は2020年国内ツアーの締めくくりの一日。今季は不調が続いたが、前週5位で調子を上げ、右足裏の痛みも回復して今大会にたどり着いた。約1年ぶりとなるツアー通算6勝目へ、応援してくれる人のためにも最後まで気持ちを切らすことはない。

「苦労した1年でしたし、色々思うことはありますけど、無事にここまで来られて良かったです。前半戦とかシーズンの間のことを考えると、今この位置で戦えていること、この試合に出られていることが奇跡でもおかしくないので、悔いの残らないようには戦いたいです。

 この最終日に自分の色んな思いをぶつけたいなと思います。この風の中で耐えきれなかったのが悔いは残りますけど、まだわからない。ゴルフは18ホール。残り18ホールまだわからないので諦めない。その中でも自分らしくやれたらいいなと思います」

 賞金女王を争っていた昨年大会は2位に入ってツアーを盛り上げた。今年も最後の最後までファンを沸かせる。(THE ANSWER編集部)