渋野日向子の復調に原英莉花「怖い」 女子ゴルフの2020年国内ツアー最終戦・JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップの第2日が27日、宮崎CC(6543ヤード、パー72)にて無観客で行われた。ツアー通算2勝の原英莉花(日本通運)が5バ…

渋野日向子の復調に原英莉花「怖い」

 女子ゴルフの2020年国内ツアー最終戦・JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップの第2日が27日、宮崎CC(6543ヤード、パー72)にて無観客で行われた。ツアー通算2勝の原英莉花(日本通運)が5バーディー、1ボギーの68で回り、通算9アンダーで単独首位をキープ。2打差2位の渋野日向子(サントリー)と同組で白熱した優勝争いを演じ、オンライン会見では渋野の復調した姿について「強さを感じる」などと印象を語った。

 熱い週末を迎えそうだ。原が単独首位をキープした一方、1打差の2位で出た渋野もくらいついた。古江彩佳(フリー)も含め、一時は首位が入れ替わる白熱した優勝争い。16番で8メートルのバーディーパットを沈めた原は、11番までに5バーディーで猛追してきた渋野とのラウンドについてこう明かした。

「(渋野は)しっかり球を捉えて、バーディーパットもしっかり打ってくる。終始、気を抜けないラウンドになりましたね。私もシブコのプレーを見て、2人ともいい流れで回れたと思う」

 同じ1998年度生まれの黄金世代。この日は2サム(2人1組)で回り、肘タッチも交わして健闘を称え合った。今季、渋野は開幕から予選落ちが続き、右足裏痛を抱えるなど不調に。しかし、前週は5位と調子を上げ、今週は堂々の首位争いだ。「最近、振れている」とショットの勢いも戻りつつあるようだが、18ホールを間近で見た原は何を感じたのか。会見で印象を問われ、こう説明した。

「凄く芯に当たっている球の飛び方をしていると思います。パットもそうですが、迷いなくやっているのかなと。強さを感じますね」

渋野の勢いを「あまり意識しないように」

 3週前のTOTOジャパンクラシック初日(6日)、2週前の伊藤園レディス第2日(14日)も同組だった。原は「不安そうに見えた時もあったけど、今はそれは全くない」と変化あったことを断言。さらに「今日は一緒に回っていて怖いなと思いました」と勢いを感じたようだ。

 それでも首位を譲らなかったのは自分のプレーに集中したから。「あまり意識しないようにと思っていたので、(渋野が)バーディーをとって(原が)ボギーとかもあったけど、それが一日の全てじゃない。そう落ち着かせながら回っていました」と気持ちをコントロールした。

 国内メジャー2連勝を狙う一戦。第3日は2000年度生まれでプラチナ世代と呼ばれる学年の古江と同組だ。現在2連勝中とブレイク中の20歳。原は「本当に小技がうまいし、ドライバーが得意と言っているのも聞いたことがあります。プレースタイルは違うけど、いい流れで一緒にプレーできれば。年はあまり関係ない気がします」と、ともに好プレーできることを願った。(THE ANSWER編集部)