大王製紙エリエールレディスオープン初日 女子ゴルフの国内ツアー・大王製紙エリエールレディスオープン初日は19日、愛媛・エリエールGC松山(6545ヤード、パー71)にて無観客で行われた。15日に22歳となった渋野日向子(サントリー)は、3バ…

大王製紙エリエールレディスオープン初日

 女子ゴルフの国内ツアー・大王製紙エリエールレディスオープン初日は19日、愛媛・エリエールGC松山(6545ヤード、パー71)にて無観客で行われた。15日に22歳となった渋野日向子(サントリー)は、3バーディー、ボギーなしで国内では今季自己ベストスコアとなる「68」をマーク。首位と3打差の3アンダーで4位と、連覇へ向けて好発進を決めた。首位には6アンダーで19歳笹生優花、20歳西村優菜、20歳古江彩佳の3人が並んだ。

 久しぶりに初日から渋野の笑顔が輝いた。インスタートで前半2つ伸ばしたが、初日のキーとなったホールは早々に訪れた。11番パー5は2オンしながらも3パットでパー。それでも、続く12番では嫌な距離の2メートルを沈めてパーセーブした。

「あそこ(11番)でバーディー取りたい気持ちは強かったけど、外しても腹立つことはなかったです。気持ちのコントロールができていた。12番も長いパーパットが残ってしまったけど、慌てずにと考えてやっていた。それが昨年、今年の最初の頃とは違っていたなと思います」

 後半もスコアを落とさなかった。今季のボギーなしのラウンドは海外ツアーを含め、8日のTOTOジャパンクラシック最終日以来2度目だ。

「あれ(12番)が入ったことによって落ち着きました。あそこでいいストロークができて、これだなというのがわかった。そのあとはストロークしやすかったですね」

今季2度目のボギーなし「自分の気持ちをコントロールできた」

 今季はショットでチャンスにつけても、グリーン上で苦戦し、流れを失う試合が続いた。それだけにこの日の内容には手応えを感じている。

「ショットが良くない中でボギーを打たず、微妙なパットを決めてというのは今年なかった。ハラハラドキドキはしていましたが、自分の気持ちをコントロールしてリズムを大事にできたのは成長できたのかなと」

 メンタル面で乱れなかったのは、同組でプレーした2人の存在も大きかった。親友の大里桃子と、2週連続優勝を狙う古江。気心の知れた大里とはラウンド中に談笑し、気持ちを切り替え、古江のキレキレショットからは刺激を受けた。

「(気持ちのコントロールを)できる時とできない時があって、今日なぜできたかと言われると、やっぱりメンバーじゃないですかね。そこが一番かなと。古江ちゃんがバーディーを取るたびに、私も頑張ろうと。親友の大里桃子とも話しながらラウンドしましたし、自分のこと以外にも目を向けることができたので」

 右足裏の痛みをかばうためか、ラウンド途中、右足の踵付近を靴擦れするアクシデントにも見舞われた。体調面は決して万全ではないが、メンタル面には明るい兆しを感じ取っている。(THE ANSWER編集部)