レアル・マドリーは2018年5月にキエフで開催された欧州チャンピオンズリーグ(CL)で3連覇を達成した。カルロ・アンチェ…

レアル・マドリーは2018年5月にキエフで開催された欧州チャンピオンズリーグ(CL)で3連覇を達成した。カルロ・アンチェロッティとジネディーヌ・ジダンによって5年間で4度欧州大会を制したマドリーは、過去45年における最高のシーズンを締めくくった。
そして、2シーズン半後の現在、マドリーのCL再制覇プロジェクトは暗礁に乗り上げている。主力選手は既にベテランの年齢であり、欧州大会の求める過酷な負荷に体力が追い付かないようだ。
マドリーはエデン・アザールのようなスターを迎えたにも関わらず、チームを上手くリニューアルすることができていない。キエフの決勝戦でリヴァプールに勝利して以来、マドリーは12名の選手と契約したが、現在そのうち2名(ヘイニエルとブラヒム)はレンタル移籍している。また一方で、マドリーは成功のシンボルだったクリスティアーノ・ロナウドを筆頭に10名の選手を放出した。
■生産性の無い補強
レアル・マドリーは現行のスタメン選手の後継者を見つけられずにポテンシャルを失っている。せっかく良い選手を獲得しても、ジダンが十分な出番を与えない為に成長が阻まれているのだ。ジダンは基本的にいつも同じ選手を起用しており、唯一スタメンに入り込めているのはフェルラン・メンディとティボ・クルトワだけである。
一方でスター選手エデン・アザールは攻撃を一手に担うことが期待されているものの、当初期待されていたほどの実力は示せていない。その上、もうすぐ30代を迎えることから楽観的な見通しはしにくい。またルカ・ヨヴィッチもマドリーのプレースタイルにうまく順応できていない。
アザールとヨヴィッチだけでも2億2,000万ユーロ(約274億円)もかかっていることからも、フロレンティーノ・ペレス会長が補強獲得に資金を十分投入していないという訳でもない。
一部のスタメン常連選手やイスコ、マルセロといった選手たちの停滞がチームのポテンシャルを弱め、パフォーマンスをさらに低下させてしまっているという事実がある。しかもスタメン選手の代役となるルーカス・バスケスやナチョのプレーも安定していない。
マドリーのCL制覇プロジェクトの失敗の要因はジダンがベテラン選手に頼り、代役候補の選手たちに成長のチャンスを与えていないことにあると言えるだろう。