ソチオリンピック、平昌オリンピックで金メダルを獲得し、数々の快挙を達成してきた羽生結弦選手。
羽生選手が成功を目指す前人未到の4回転アクセルについて、元フジテレビアナウンサーでスポーツアンカーである田中大貴さんのYouTube動画「田中大貴のアスリートチャンネル」にゲスト出演したフィギュアスケーター女子元日本代表の中野友加里さんが解説した。
半年前に行われた同番組で、「羽生選手は4回転アクセルなしでも勝てる」と話していた中野さん。羽生選手はグランプリシリーズ出場を断念するなど、コロナ禍で状況は変わってきているが、今でも気持ちに変わりはないのだろうか?
「(4回転アクセルを)跳びたいと思っていると思います。常に上を上をとおっしゃっていた羽生さんなので、人と違ったこと、常に新しいことを求めて練習されているので。それって本当にどこからくるモチベーション?って思うくらい本当に尊敬に値するんですけど、やっぱり跳びたいという気持ち、誰もやっていない技をやりたいという気持ちはあると思います」
4回転アクセル実現へ、新しいプログラムに挑戦するなら、どこに4回転アクセルを入れるべきか。中野さんの見解は?
「一番体力を使って神経を伴うジャンプ(4回転アクセル)はやっぱり最初ですよね。4回転ルッツをやめてしまって4回転のアクセル。4回転は、サルコウは入れていいと思います。ただ、4回転ルッツも難しいとされているので、ルッツをやめてしまってサルコウとトゥループ中心に集中してもいいのかなと思います」
2018年の平昌オリンピックでは、ショートプログラムはショパン作曲の「バラード第1番」、フリーは「SEIMEI」を使用。その後、ショートは「秋によせて」、フリーは「Origin」を使用していたが、昨シーズン途中で「バラード第1番」「SEIMEI」に戻していた。2022年の北京オリンピックに向けて、楽曲は変えてくるのだろうか?
「いや、変えないんじゃないかなと…という推測ですけど、今はリモートで振り付けの方と一緒にプログラムを作るという選手もいるんですけど、羽生選手にとってはちょっと現実的じゃないのかな、と思います。やっぱり思い出のある曲で、滑るんじゃないのかなっていうのが推測なのと、私自身まだ『SEIMEI』を見ていたいという思いもあります。私だったら、この思い入れのある、ショートはショパンのピアノと、フリーは『SEIMEI』でいいのかなと思います」
一方、MCの田中大貴さんは「個人的には新しいのを見てみたい」と期待。それを受け中野さんも「もし最後のオリンピックシーズンになるなら、新しいものも見てみたい。新しく歴史を刻んでほしいという思いはあります」と話すも、「ただ、作ってから滑り込んで自分のプログラムだなって思えるまでに半年以上かかる」と語った。
さらに動画では羽生選手の長期離脱に伴うプラス効果や、選手にとってのプレシーズンの位置付けなどにも言及している。
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