世界戦でサンタ・クルスを左アッパーで失神KO ボクシングのWBA世界ライト&スーパーフェザー級タイトルマッチが10月31日(日本時間1日)に米サンアントニオで行われ、ライト級正規王者ガーボンタ・デービス(米国)がスーパーフェザー級王者レオ・…

世界戦でサンタ・クルスを左アッパーで失神KO

 ボクシングのWBA世界ライト&スーパーフェザー級タイトルマッチが10月31日(日本時間1日)に米サンアントニオで行われ、ライト級正規王者ガーボンタ・デービス(米国)がスーパーフェザー級王者レオ・サンタ・クルス(メキシコ)に6回2分40秒KOで勝利した。左アッパーで相手を失神させたデービスについて、プロモートする元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(米国)は「俺は無条件に彼を愛すさ」などと絶賛している。米メディアが報じている。

 デービスが4階級制覇の実力者を粉砕した。6回、サンタ・クルスをロープ際に追い詰めると、次の瞬間だ。一瞬の隙を見計らったように、強烈な左アッパーを顎にぶち込んだ。意識が飛んだかのようにマットに伏すサンタ・クルス。KO勝ちを確信したデービスはリング外へ向かって咆哮した。

 スーパーフェザー級の契約体重58.9キロ以下で行われ、両者とも前日計量をクリアしたこの試合は、ファン騒然のKO劇で幕を閉じた。米専門メディア「ボクシングシーン.com」は、「タンク(デービス)はトップ・ドッグ(勝者)。他の名前を叫ぶことは望まない」と、メイウェザーのコメントを見出しにとって記事を掲載している。

 記事によると、メイウェザーは秘蔵っ子デービスの勝利について「タンクは長いトレーニングをしてきた。この勝利をしっかり喜びたい」と一言。大物サンタ・クルスを倒し、無敗の24連勝(23KO)を記録した25歳をこう絶賛している。

デービスの勝利に本人より「喜んでいるかもしれない」

「彼はこの勝利をエンジョイすべき。俺がやってきたのと同じようにするために。戦いたいときに戦い、戦いたい相手と戦う、だから彼をこのポジションに置いた。彼はトップ・ドッグだ。彼が最高であると示してくれるだろう。以前にも言ったが、彼をとても誇りに思っている」

 50戦無敗のレジェンドは、デービスの才能に惚れ込んでいるようだ。「何を言われても、メディアで俺とタンクがどう書かれていても、何を耳にしても、俺は無条件に彼を愛すさ」「もしかしたら彼よりも喜んででいるかもしれない。とても彼が誇らしい」と圧巻のKO決着への興奮冷めやらぬ様子が記事では伝えられている。

 次戦については「20日か30日経ってから話し合うつもりだ」と語ったというメイウェザー。WBAライト級は初防衛に成功し、WBA世界スーパーフェザー級との2階級同時王者となったデービスは、今後どのような戦いを見せてくれるのだろうか。(THE ANSWER編集部)