現役選手からは龍崎東寅主将(商4­=帝京)や全日本選手権王者・宇田幸矢(商1=大原学園)が選出。対するOBも水谷隼選手(平23政経卒・現木下グループ)や丹羽孝希選手(平27政経卒・現スヴェンソン)などの大物が参加し、現役とOBの真…

 現役選手からは龍崎東寅主将(商4­=帝京)や全日本選手権王者・宇田幸矢(商1=大原学園)が選出。対するOBも水谷隼選手(平23政経卒・現木下グループ)や丹羽孝希選手(平27政経卒・現スヴェンソン)などの大物が参加し、現役とOBの真剣勝負が繰り広げられた。

◆10・18 明大卓球部90周年記念事業・ドリームゲーム(明大西調布合宿所)

<〇現役学生3―2OBオールスター>

  西0―2平野〇

〇宮川2―1神

〇龍崎3―2森薗

 戸上2―3丹羽〇

〇宇田3―0水谷

 新型コロナウイルス感染拡大で大きな打撃を受けた卓球界。予定されていた学生大会は全て中止となり、選手は悔しい思いをしていた。「沈んだ世の中を少しでも明るくしたい」(兒玉圭司総監督)。そんな思いで行われた今回の企画には、かつて明大で活躍した日本トップレベルのOB5名が参加。解説も松下浩二氏(平2文卒)と倉嶋洋介氏(平10営卒)が担当し夢の戦いが実現した。

(写真:力強いガッツポーズが似合う西)

 第1試合は西康洋(商3=明徳義塾)と平野友樹選手(平25商卒・現協和キリン)。ゲームカウント2―0で平野選手が勝利。プロの実力を見せつけた。それでも「強気な姿勢を保つことができたし、プレーも良かった」(西)と満足のいく試合となった。

(写真:宮川は神選手を破る大金星)

 第2試合は宮川昌大(情コミ1=野田学園)と神巧也選手(平25政経卒・現TT彩たま)。宮川はパワフルなプレーで神選手に引けを取らず。最後はチキータレシーブで打ち抜き、ゲームカウント2―1で勝利。華麗な大学デビュー戦を飾った。

(写真:ナイスゲームの龍崎(左)と森薗選手)

 第3試合は龍崎対森薗政崇選手(平28政経卒・現岡山リベッツ)。龍崎が1年生、森薗選手が4年生の時、1年間明大のチームで過ごしプライベートでも仲が良い二人。緊張感ある場面が続く接戦を制したのは龍崎。今年主将を任されるも、団体戦がなくチームで勝利を共有する機会を失った。「試合がないので、練習は自分が一番集中して頑張る気持ちで。背中で見せられるように」(龍崎)。ようやく得た団体戦の場で、主将らしいプレーを見せた。

(写真:丹羽選手にあと一歩まで迫った戸上)

 第4試合は戸上隼輔(政経1=野田学園)と丹羽選手。1月の全日本選手権(以下、全日本)で勝利したのは戸上だが、今回は一筋縄ではいかなかった。2ゲームを先取されるも、サーブを変えて巻き返しを図る戸上。それでも激戦を制することはできず、ゲームカウント2―3で敗北した。

(写真:日本最高峰の高速卓球を展開した宇田)

 第5試合は宇田と水谷選手。水谷選手は過去に全日本で史上最多10回の優勝実績を持つレジェンド。1月の全日本では水谷選手は出場せず、優勝したのは宇田だった。「ここで勝ちたいなと思っていた」(宇田)。強烈なフォアとチキータで流れをつかみゲームカウント3―0でストレート勝ち。日本一の確かな実力を証明した。

 現役学生が3―2でOBオールスターを破り、最後は和気あいあいとした雰囲気で大会は幕を閉じた。「良い刺激をもらって良い試合ができた」(髙山幸信監督)。11月には全日本学生選抜強化大会を控える。圧倒的な強さで頂点を狙いにいく。

[波木井里紗]

選手のコメントは後日掲載いたします。

明大卓球部公式YouTubeチャンネルからアーカイブを視聴できます。