苦しい締めくくりとなった。ロード班にとって集大成となった今大会。しかし厳しい寒さに見舞われ、本来の力を発揮できず。完走者が2人と悔しい結果に終わった。  ◆10・17 全日本大学競技大会(群馬サイクルスポーツ…

 苦しい締めくくりとなった。ロード班にとって集大成となった今大会。しかし厳しい寒さに見舞われ、本来の力を発揮できず。完走者が2人と悔しい結果に終わった。

  

◆10・17 全日本大学競技大会(群馬サイクルスポーツセンター)

▼男子ロードレース

 宇佐美――20位

 松村――25位

 ※花田、青木、齋藤、白尾は途中棄権

 「寒さを甘く見ていた」(宇佐美颯基・政経2=横浜創学館)。本来なら9月に開催されるはずだった今大会。しかし新型コロナウイルスの影響で開催日が1ヶ月以上延期。その結果、雨も相まって刺すような冷気が選手たちを襲う。序盤は「すごく調子が良かった」(宇佐美)と、積極的に逃げるレースを展開。だが、徐々に体力が奪われ先頭集団から離れてしまう。それでも意地の走りで後続の集団には食らい付き、結果は20位。昨年の42位からは大いに順位を上げ、成長を見せつけた。それでも「納得いく成績ではない」(宇佐美)。来年こそはすべての力を出し切り、ロードでの優勝を狙う。

 苦難の1年間となった。全体練習が行えず、チームはバラバラに。互いにコミュニケーションを取れないまま本番を迎え、歯がゆい結果に終わった選手も多い。「本当にみんなにとって気の毒なシーズンとなりました」(本間滋監督)。しかしここで立ち止まってはいられない。この大会を機に4年生は引退し、次期主将・青木拓穂(営3=高崎工)中心に始動する。「みんなでまとまって頑張っていきたい」(青木)。かつての強い明大を取り戻すべく。リベンジの1年間が今新たに始まる。

[久野稜太]

試合後のコメント

本間監督

――今年の4年生たちを振り返ってみていかがですか。

  「本当によく頑張ってくれたなと思います。5人いるのですが、5人それぞれ自分の種目で、けがなどのトラブルがあり本来の活躍ができなかったりと、新型コロナウイルスの影響でしっかり練習して大会に臨めなかったということがあり、顔ぶれを見てもインカレ総合優勝できるメンバーが揃っていたと思うので、誰を恨むわけではないのですが非常に残念な気持ちです」

花田凱成(農3=祐誠)

――この4年間振り返ってみていかがですか。

  「大学2年生の時にロードで野本先輩が優勝していて、そういう経験も今回生かしたかったのですが、それでも国内最高峰のプロレースも4年で走ることができて充実した競技生活を送れたかなと思います」

――後輩に期待していることはありますか。

  「大学生なのでとりあえず勉強をしっかりやって、そこから自分で考えてどれだけ練習できるかなど、モチベーション高く、けがなく4年間しっかりやり切って欲しいです」

宇佐美

――どのようなお気持ちでこの大会に臨みましたか。

  「自分自身、新型コロナウイルスの影響で部活の練習がなくて自分一人で淡々としっかり、普通の部活でやるよりも自分のペースでしっかり練習できたので、正直結構自信がありました。ですが悔しい結果に終わってしまいました」