17日の4団体統一戦を前にロペスと共に会見 ボクシングの世界ライト級3団体王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)は17日(日本時間18日)、IBF同級王者テオフィモ・ロペス(米国)との4団体統一戦に挑む。14日(同15日)の会見で顔を合わせ…

17日の4団体統一戦を前にロペスと共に会見

 ボクシングの世界ライト級3団体王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)は17日(日本時間18日)、IBF同級王者テオフィモ・ロペス(米国)との4団体統一戦に挑む。14日(同15日)の会見で顔を合わせた両者。米専門誌「ザ・リング」は、ロマチェンコが「チェスマッチのような試合を予想」していると伝えている。

 注目の一戦を前に火花を散らした。リング誌のパウンド・フォー・パウンドで2位のロマチェンコと、無敗の23歳ロペス。同誌は「ワシル・ロマチェンコとテオフィモ・ロペスが最後の会見で顔合わせ」との見出しで会見内容を伝えている。司会と4団体のベルトを間に挟み、ソファに腰かけた両者は、試合のブランクをさほど気にしていないようだ。

 ロマチェンコは昨年8月31日にルーク・キャンベル(英国)に判定勝ちして以来の試合となる。記事でも「自身最長となる1年48日間試合をしていない」と伝えられているが、ウクライナの英雄は「(どう感じるかは試合当日の)土曜日に確かめるよ」と事もなげに語ったという。

 一方のロペスも、リチャード・カミーに2回TKO勝ちし、IBF王座を獲得した昨年12月以来となる一戦だ。「お互いにとってこれは同じこと。我々はこれほど長い間休んだことはない。自分はでかい135ポンド選手で、常に身体をキープしていた」と話している。

ロペスは頭脳もカギと分析「彼にはリングIQがある」

 ロマチェンコは、海外メディアを通じてロペスから度々挑発の言葉を受けていたが、会見では「試合前の辛辣な言葉の数々について聞かれたロマチェンコは、『ただの言葉』とした」と受け流していたという。試合展開については「チェスマッチのような試合を予想」したようだ。

「闘いになることは彼(ロマチェンコ)は分かっている」と話したロペスは、「彼にはリングIQがあるし、俺にリングIQがあるとも彼は見ていると思う」とテクニックやパワーだけではなく、頭脳も勝敗を分ける一つの要因として考えているようだ。

 ロマチェンコはプロ通算14勝(10KO)1敗、ロペスは15勝(12KO)無敗。4団体のベルトをかけ、今年のボクシング界最大級となる大一番に向け、両者は静かに気持ちを高ぶらせている。(THE ANSWER編集部)