強すぎるナダル、ジョコ翻弄の絶妙ドロップショットに海外絶賛「物理学を操っている」

ジョコビッチを圧倒したナダルの技巧にファン拍手

　テニスの4大大会、全仏オープンの男子シングルス決勝は11日、世界ランク2位のラファエル・ナダル（スペイン）が6-0、6-2、7-5のストレートで同1位ノバク・ジョコビッチ（セルビア）を破り、前人未到の13度目の優勝を飾った。大会公式は第3セットでナダルが披露した絶妙なドロップショットに脚光。ジョコビッチのお株を奪う一打を動画付きで公開すると、海外のテニスファンを唸らせている。

　土の上でこの男を倒せる人間はいるのだろうか。第3セットの第4ゲーム。ナダルのサービスからラリーを展開。ジョコビッチの鋭いショットで左右に振られるナダルだったが、バックハンドで深いショットを返す。

　そしてジョコビッチを後ろに下がらせると、次に放ったのはフォアでの絶妙なドロップショットだ。慌てて前に出る世界1位はボールに触ることができない。ナダルは力強く左拳を握った。

　今大会でドロップショットを多用していたのはジョコビッチだった。この試合でも何度もドロップショットを使ったが、ナダルには通じなかった。そしてナダルがこの勝負所で、お株を奪うようなドロップショットだ。

海外ファン喝采「マジックを見ているようだ」

　見事というほかはない一打を、大会公式ツイッターは「思いもよらないとき」の文面で動画付きで公開。これには海外ファンから拍手が降り注いでいる。

「ナダルはクレーコートの王様」
「なんというリターンだ」
「過去最高のドロップショット」
「物理学を操っている」
「ラファしかこれはできない」
「クレーコート上の彼なら誰でも倒せる」
「エクセレント」
「マジックを見ているようだ」

　4連覇を達成したナダルは全仏オープンでは記念すべき100勝目に到達。4大大会シングルスは通算20度目の優勝で、ロジャー・フェデラー（スイス）に並ぶ男子の史上最多記録となった。（THE ANSWER編集部）