第104回日本選手権が、3日間にわたり開催された。早大からは9名の選手が出場し、うち7名が入賞。伊東利来也主将(スポ4=千葉・成田)は隙のない走りで、400メートルで初優勝を飾った。女子400メートル障害では実に4名の選手が決勝に進出。上…

 第104回日本選手権が、3日間にわたり開催された。早大からは9名の選手が出場し、うち7名が入賞。伊東利来也主将(スポ4=千葉・成田)は隙のない走りで、400メートルで初優勝を飾った。女子400メートル障害では実に4名の選手が決勝に進出。上位入賞はならなかったものの、『臙脂を誇れ』のスローガンのごとく、早大の名をスタジアムにとどろかせた。

(記事 町田華子)

★伊東が圧勝で初戴冠! 小久保も7位入賞(男子400メートル)


表彰式で笑顔を見せる伊東(中央)

 男子400メートルには、伊東利来也主将(スポ4=千葉・成田)と小久保友裕(スポ4=愛知・桜丘)が出場し、伊東が冷静な走りで周囲を圧倒して初優勝。小久保も7位入賞を果たした。

 両者は予選2組で早速相まみえた。「リラックスしている中でもスピードをある程度高めるような走りを意識した」という伊東が、余力を残しながら組1着。全体でもトップのタイムで難なく決勝進出を決めた。小久保は「動きとしては今可能な限りまとめられた」と振り返った通り、最後まで崩れることなく駆け抜け、3着でフィニッシュ。タイムで拾われ、目標としていた決勝進出をかなえた。

 決勝では、4レーンに入った伊東が冷静にレースを組み立て、周囲を圧倒した。鋭いスタートダッシュで勢いに乗り、得意の前半で上位に立つと、「ラスト100メートルに備えて自分のリズムで走るという意識に変えた」という200メートルから300メートルの局面でトップに躍り出る。直線に出てからもピッチを維持し他の追随を許さず。2位に0.5秒差をつける完勝で、選手権を獲得した。これが個人種目としては現役最後のレースであった小久保は、勝負を意識した終盤に力みが出たものの、7位で日本選手権初入賞を達成。「無我夢中で気持ちの限り走った」といい、悔いのない結果で締めくくった。

 両者とも、次に照準を合わせるのは、関東学生対校選手権(関カレ)と日本選手権リレーの4×400メートルリレー。日本選手権400メートルのファイナリストを二人も擁するチームは早大だけ。大本命として、堂々と栄冠をつかみにいく。

(記事 町田華子、写真 早稲田大学競走部提供)

★森戸、持ち味を生かせず予選敗退に終わる(男子110メートル障害)

 男子110メートル障害には、同種目で日本学生対校選手権(全カレ)2年連続入賞を果たした森戸信陽(スポ3=千葉・市船橋)が出場した。同じ組には日本記録保持者の高山峻野(ゼンリン)ら実力者も出場したが、序盤で先行されることは想定内とし、中盤以降徐々に追い上げるイメージを持って冷静に臨んだ。

 8レーンの森戸は、スタートでは大きく出遅れることなく食らいついた。しかし、「ハードル自体はうまく入れなかった」と振り返るように1台目の踏み切りからやや引き気味になると、そこから流れに乗ることができない。先月の全カレと同様、本来の武器である中盤以降の伸びを生かすことができないまま、組6着でフィニッシュ。タイムについても「率直に言うとひどい」と肩を落とした。

 昨季は全カレ優勝を成し遂げた森戸。だが今季は序盤の不調もあり満足に練習を積めず、思い描くレースをできない状況が続く。秋以降の残された試合は少ないが、昨季一度つかんだ感覚を少しでも取り戻すべく、今後も研さんを積む。

(記事 布村果暖)

★山内が初出場の日本選手権で堂々の5位入賞!(男子400メートル障害)

 男子400メートル障害には、日本学生対校選手権(全カレ)で4位入賞し、勢いに乗る山内大夢(スポ3=福島・会津)が登場。予選では、同組に昨年度のファイナリストが四人いたが、「今年は自分の方がタイムを出している」と自信を持ってレースに臨んだ。6台目手前から徐々に加速すると、ホームストレートでトップを走っていた豊田将樹(富士通)も交わし、組1着、全体でも2番手の好タイムで決勝進出を決めた。

 翌日行われた決勝には、予選の反省を生かし、前半の走りを修正する心づもりで臨んだ。しかし一つ内側のレーンを走る安部孝駿(ヤマダ)が想定していたよりも速いスピードで飛ばしてきたことに焦ってしまい、思うようにスピードを上げることができない。「のびのびと走ることができた」予選とは違い、気負ってしまい動きが固くなった。ホームストレートで必死に追い上げたが、最後まで表彰台争いに絡むことはできなかった。

 課題も見つかったが、予選、決勝と後半の走りで持ち味を発揮した山内。日本選手権初出場ながら5位入賞を果たし、好調を維持していることがうかがえる。次戦の関東学生対校選手権(関カレ)には、全カレや日本選手権とは違い、優勝候補筆頭として臨むこととなる。優勝へのプレッシャーをはねのけ、大学に入ってから初めての栄冠を手にすることができるだろうか。

(記事 大島悠希)

★4名全員が決勝進出! 上位入賞はならずもレベルの高さを見せつける(女子400メートル障害)


自己記録を更新し、早大内最上位を確保した小山

 女子400メートル障害には、日本学生対校選手権(全カレ)の同種目で表彰台に上り、波に乗る小山佳奈(スポ4=神奈川・橘)、津川瑠衣(スポ1=東京・八王子学園)の2名に、怪我の影響で実戦から遠ざかっていた関本萌香(スポ3=秋田・大館鳳鳴)、ルーキーながら2年連続の日本選手権出場となった川村優佳(スポ1=東京・日大櫻丘)を加えた計4名が出場。予選では、組の上位2名は自動的に決勝進出が決まるという条件のなか、早大からの出場選手の多さにより、小山と川村、関本と津川がそれぞれ同じ組での出走となった。しかし「自分の走りをしっかりしようという気持ちが大きかった(関本)」との言葉通り、4名それぞれが実力を発揮。小山と津川は着順で、関本、川村もタイムで拾われ、チームの目標だったという、全員での決勝進出を果たした。

 迎えた決勝、選手紹介では4人が指で「Wポーズ」を披露。日本選手権決勝の舞台で、早大ロングスプリント陣のレベルの高さを印象づけた。レースは全カレ王者のイブラヒム愛紗(札幌国際大)が前半から先行する展開。津川、川村は前半から大きく離されてしまい、その差を巻き返すことは難しかった。小山と関本は前半こそ落ち着いて入ったものの、積極的にレースを進め上位争いに加わる。中でも、「ラスト150(メートル)で切り替える」というレースプランを持っていた小山はその通り、ホームストレートで追い上げを見せた。しかし、最後は前の選手を差し切れず5位でゴール。その後に関本、津川、川村が続いた。上位進出はならなかったものの、このレースで小山と、「予選より冷静に走ることが出来た」とレースを振り返った川村の2名が自己ベストをマーク。日本最高峰の舞台で実力を発揮した。

 全員での決勝進出というチームの目標は達成したが、上位進出はならなかった早大。悔しさの残った選手も見受けられたが、2名の自己ベストや関本の復帰といった明るい話題も多くあった試合であった。次戦は関東学生対校選手権(関カレ)。小山にとっては4連覇がかかる大事な一戦だ。試合間隔が短いため、出場する選手は難しい調整を求められるだろうが、早大のお家芸とも呼べるこの種目、もはや期待せずにはいられない。

(記事 横澤輝、写真 Ekiden News提供)

★「自分の悪いところが目立った」 漁野、最後の大舞台は13位に終わる(女子走幅跳)

 大学で競技を引退する漁野理子(政経4=和歌山・新宮)にとって、最後の大舞台となった日本選手権。自己ベスト更新と表彰台を目指して臨んだが、思うような跳躍ができず13位に終わった。

 3位入賞を果たした日本学生対校選手権から3週間足らずで迎えた今大会。短い期間の中だったが、「自分なりに調整はできた」という。しかし、この日は直前練習の時から思うような跳躍ができず、不安を抱えたまま臨んだ1本目は5メートル81(-0.2)に終わってしまう。そこでの反省を次の跳躍につなげたいところだったが、2本目がファウルとなると、3本目でも記録を伸ばすことができず。この時点で上位8人に入れなかったため、4本目以降の試技に進むことはかなわなかった。

 「自分の悪いところが目立った」と反省を口にした漁野。3本ともに守りに入ってしまった結果中途半端な跳躍になり、「自分の良さが消えて課題だったところができなかった」のだという。現役最後の日本選手権だっただけに、歯がゆい思いもあるだろう。しかし、引退までには田島直人記念大会、木南道孝記念大会の2試合を残しており、漁野は次を見据えている。狙うは早大記録でもある自己ベスト、6メートル12の更新だ。「自分の状態や実力的にも昨シーズンより上がってきている」と、目標達成へ確かな手ごたえも感じている。今大会での反省点を残りの試合で生かし、有終の美を飾りたい。

(記事 池田有輝)

結果

▼男子

▽400メートル

予選(3組2着+2)(1日)

伊東利来也主将(スポ4=千葉・成田)46秒20(2組1着)決勝進出

小久保友裕(スポ4=愛知・桜丘)46秒97(2組3着)決勝進出

決勝(2日)

伊東45秒94(優勝)

小久保46秒96(7位)

▽110メートル障害

予選(4組3着+4)(2日)

森戸信陽(スポ3=千葉・市船橋)14秒21(-0.2)(2組6着)

▽400メートル障害

予選(3組2着+2)(1日)

山内大夢(スポ3=福島・会津)50秒04(3組1着)決勝進出

決勝(2日)

山内50秒50(5位)

▼女子

▽400メートル障害

予選(3組2着+2)(1日)

小山佳奈(スポ4=神奈川・橘)58秒16(2組2着)決勝進出

川村優佳(スポ1=東京・日大櫻丘)58秒80(2組3着)決勝進出

津川瑠衣(スポ1=東京・八王子)58秒79(3組2着)決勝進出

関本萌香(スポ3=秋田・大館鳳鳴)59秒19(3組3着)決勝進出

決勝(3日)

小山57秒44(5位)

関本57秒89(6位)

津川58秒21(7位)

川村58秒38(8位)

▽走幅跳

決勝(1日)

漁野理子(政経4=和歌山・新宮)5メートル81(-0.2)(13位)

コメント

伊東利来也主将(スポ4=千葉・成田)

――400メートルで優勝を果たしました。今のお気持ちは

日本選手権で優勝できたことは、本当にうれしく思います。

――決勝での目標は

タイムはレースをしている中でついてくるものだと思っているのでそこまで意識はしていなかったです。レース展開としては、前半はいつも通りの流れでいって、200メートルから300メートルは維持し、ラスト100メートルでしっかり勝ち切るというイメージで走りました。

――予選は序盤から余裕を持った走りに見えましたが、どういった位置づけで臨みましたか

予選の流れが決勝に繋がるということは今までの経験からわかっていたので、ゆったり入ったつもりはなかったですが、リラックスしている中でもスピードをある程度高めるような走りを意識して、決勝に繋げられるようにしました。

――日本学生対校選手権(全カレ)以降修正した点はありますか

期間が短かったので大きく修正することは難しかったのですが、戦術として変えたところとしては、200メートルから300メートルの区間で、全カレの時はスピードを出していくという意識だったのを、今回はラスト100メートルに備えて自分のリズムで走るというような意識に変えたところです。

――実際に決勝のレースでは200メートルから300メートルの辺りでトップに立ちましたが、この局面の走りを振り返っていかがですか

内側の4レーンを走っていたことで周りの選手が見える状況だった点は有利だったかなと思います。それを利用して自分のスピードや立ち位置を冷静に見ながらレースを構築できたことは、運が良かった点でもあるし評価できる点でもあると思います。

――決勝はスタートから勢いよく飛び出しましたが、前半の走りを振り返っていかがですか

映像を見てみると技術的な面では前傾が多かったように見えて、フォームはいま一つだったかなと思うのですが、レースの流れとしてはうまくいったかなと思います。前半はある程度リラックスした状態を保つことができ、200メートルから300メートルでもスピード低下を抑えられたこと、ラストである程度ピッチを維持したまま走れたことを踏まえると、レース展開という点ではうまくいったかなと思います。

――ホームストレートに出てからさらに周囲を突き放しましたが、終盤の走りを振り返っていかがですか

300メートルまで良くてもその後かわされてしまうようなレースが今シーズンは多くあって、この局面は僕の課題でした。今回はフォームの意識を変えて試してみて、それがうまくはまったというような感覚があります。

――現地のコンディションについてはどのように感じていましたか

10月に入って、決勝は夜のレースでしたので、寒さがこれまでの試合との違いかなというふうに考えていて、予想通りの気候だったので、コンディションに影響を受けることはなかったなと思います。むしろ周りの選手の様子や自分自身の走りにフォーカスすることができました。

――今後出場予定の大会を教えてください

関東学生対校選手権(関カレ)、日本選手権リレーに4×400メートルリレー(マイル)のメンバーとしてエントリーされているので、選ばれるかどうかはわかりませんが出場する予定です。400メートルについては、木南道孝記念大会(木南記念)にエントリーしています。

――今後の目標をお願いします

リレーはどちらも優勝が必ず達成すべき目標だと思います。400メートルについては、早大記録の更新ができていないことが学生競技生活の中で心残りなので、木南記念ではタイムを狙った積極的なレースができればいいのかなと捉えています。

小久保友裕(スポ4=愛知・桜丘)

――今大会での目標は

最後の個人戦ということで、日本選手権で決勝に残ることを目標として臨みました。タイムに関してはあまり決めていなかったです。

――大会前の調子を踏まえて、目標達成の手応えはありましたか

コロナ禍の影響で試合数をあまり踏めず、この大会が今年3試合目で、正直あまり調子自体は良くないと感じていました。しかし、結果として7位という順位に収まったことについてはプラスに捉えています。

――9月の全カレ以降修正した点はありますか

全カレは、動きの面というよりはメンタルの面で弱い部分が出て、気持ちが入らなかった結果予選落ちに終わってしまったので、メンタル面でのトレーニングを練習に取り入れました。具体的には走る前に目を閉じて瞑想をしたり、長い距離を走りこんでここぞという時に踏ん張れるメンタルを作ったりしました。

――予選のレースプランは

予選はしっかり前半ついていって、後半は離されないという単純なプランでした。自分の長所である後半の伸びをあまり出せなかったのですが、動きとしては今可能な限りまとめられたかなと思います。

――予選では後半伸びなかったということですが、決勝にかけて修正した点はありますか

特に何かをしたわけではないのですが、可能な限りリラックスして後半の走りに繋げられるようにしました。

――決勝の前はどういった気持ちでしたか

最後の個人戦なので、楽しんで走りたいという気持ちが強かったです。その通り終始楽しんでレースに臨むことができました。

――決勝では周囲の選手が前半から飛ばしましたが、ご自身の前半の走りについては振り返っていかがですか

無我夢中だったのであまり意識していたことはなく、最後の400メートルだと思って気持ちの限り走りました。

――レース終盤走りながら考えていたことや印象に残っていることはありますか

ホームストレートに入るあたりで横並びになったところで、気持ちで他の選手に勝とうと思って動きが少し硬くなってしまったので、残りのリレー2試合でできる限りいい走りができるように取り組んでいきたいと思います。

――ご自身の結果についてどのように評価しますか

決勝に残ることが目標だったので、順位に関して悔いはないです。

――今後の大会出場予定は

関カレと日本選手権リレーの4×400メートルリレーに出場します。

――今後の目標と意気込みをお願いします

(関カレと日本選手権リレーの)2つしっかりと優勝することが目標です。10月18日の日本選手権リレーをもって僕は引退するので、最後に後輩の手本となれるようなレースをしたいと思っています。

小山佳奈(スポ4=神奈川・橘)

――大会を終えて、率直な感想は

日本選手権は今年で5年連続の出場になりました。悔しい気持ちはあるのですが、 最後の日本選手権という舞台で自己ベストを出せたといううれしさもあります。

――大会前のコンディションはいかがでしたか

結構コンディションは良かったです。2週間前に行われた日本インカレからあまり休まず1週間練習を積んで、それから調整に入ったのですが、その時も調子が良かったです。なので、どれくらいタイムが出るかという楽しみもありました。

――今大会の目標は

4人全員で決勝に進出することと、個人として表彰台を目標にしていました。

――予選から振り返らせていただきます。予選では同じ組に2人ずつの編成となりました

私の場合は川村(優佳、スポ1=東京・日大櫻丘)と一緒でした。レースが始まる前も、終わった後にも「小山さんについていく」と言われていたので、私も予選から精一杯飛ばしていきました。川村も予選から自己ベストが出たので、良かったと思いました。関本(萌香、スポ3=秋田・大館鳳鳴)と津川(瑠衣、スポ1=東京・八王子)に関しては、レースの直前になって番組編成が変わって一緒になりました。心強かったのかなと思います。

――予選でのタイムについてはどのように考えていますか

予選は特にタイムは考えず、とにかく決勝に進むことが目標でした。なのでタイムはあまり気にしていないのですが、58秒前半というタイムが今シーズンコンスタントに出ていることは良いことだと思います。

――決勝の話に進ませていただきます。4名全員が決勝に進出しましたが、チームはどのような雰囲気でしたか

タイムで拾われる2名が早稲田大学だと分かった瞬間は盛り上がりました。関本も怪我明けでどうなるかわからなかったなかギリギリで調整して、結果的によく残ったと思います、良かったです。チーム全体では、「決勝で戦うぞ」という雰囲気で。みんなで決勝の舞台を走れるという楽しみな感情を、一人一人持っていたと感じます。

――4名で目標などは持ちましたか

決勝に残ることが目標でした。決勝では一人一人がいま出せる全力を発揮することでした。

――レースの前に話などはしましたか

これは早大競技会だと思おうという話をして、気持ちを盛り上げていました。

――決勝のレースプランは

前にいる選手は前半から飛ばすと考えていました。前半からしっかり入って、ラスト150メートルで切り替えて走りを最後まで持たそうと考えていました。

――レースプランは思い通りにいきましたか

はい。思い通りにいけたと思います。

――決勝では自己ベストを更新されました。予選と走りはどのように違いましたか

走りは決勝の方がまとまりました。しかし、実際走った後に疲労感があまりなかったので、まだ出し切れていないと感じました。

――タイムはどのようにとらえていますか

自己ベストといってもコンマ1秒の更新ですが、うれしさはあります。しかし、もう少しタイムを出せたのかなと考えると、残りのレースでタイムを出していきたいという欲が出てきました。

――前半から飛ばす選手が多くいました。意識されましたか

周りは絶対私より速いと思っていました。なので、しっかり自分のレーンを見て、自分の走りをしっかりとするということを意識していましたし、監督からもそのように言われていました。なので、あまり周りの選手を意識するということはなかったです。

――レースを終えて、課題は見つかりましたか

レース後に疲労感があまりなかったので、出し切れていないということがありました。上位にいる選手はもう少し前半から飛ばしているので、前半のスピードをもう少しあげることが課題なのかなと感じました。

――大学生活最後の日本選手権となりました。振り返って、日本選手権とはどのような大会でしたか

私は高校3年生からずっと出場してきました。最初に出場したときは正直日本最高峰の試合だということもあまり知らず、 すごい観客数が多い試合だなあと感じていました。しかしいまでは1年間で一番緊張する試合になっているので、時の流れの速さを感じる試合にもなっています。最初に6位になって、そのまま4、3、2(位)と来たのですが、やはり1位をとるのは難しいということを学んだ試合でもあります。

――次戦の予定は

関東インカレの、400メートル障害になります。

――今後の目標は

関東インカレは4連覇がかかっているので、優勝を目標にしています。タイムでは57秒4を切りたいと思っています。

漁野理子(政経4=和歌山・新宮)

――自己ベスト、表彰台を目指した中で最終的には13位という結果でしたが、どう感じていらっしゃいますか

記録もそうですし、跳躍の内容自体も自分の悪いところが目立った試合だったなと思います。それを踏まえて順位と記録共に仕方ないなと現実を受け止めています。

――ご自身の状態はいかがでしたか

けがなどは特になく、しっかりピーキングをしてきたつもりでした。全カレが終わってから時間が割と少なく、また全カレに合わせてきていた部分もあったのでそこが少し難しかったですが、自分なりに日本選手権に向けて調整はできたかなと思います。

――会場のコンディションはいかがでしたか

自分の思っているよりは寒くなかったのですが、これまでの試合を比べると涼しくて少し向かい風が吹いているという感じでした。ですがそれは全カレで経験してきたので、あまり問題はなかったかなと思います。

――3回の跳躍を振り返っていただけますか

練習跳躍の時から自分の跳躍をすることができていなくて、不安を持って1本目から臨んでしまいました。3本共通して言えることは、守りに入ってしまった部分があるかなと思っています。1本目はどういうふうに自分が跳躍できるかというのを見て、そこでまた自分の課題がわかったので2本目、3本目につなげていこうと思っていたのですが、それがいいかたちにならなかったというか、自分の思うような跳躍につなげることができなかったかなと思います。

――最初に「自分の悪いところが目立った」という話をされていましたが、それは「守りに入ってしまった」という部分でしょうか

守りに入った結果跳躍自体がすごく中途半端になってしまって、自分の良さが消えて課題だったところができなかったという、どちらも駄目になってしまったという感じです。

――大学で競技を引退されるとお聞きしましたが、日本選手権が最後の大会だったのでしょうか

一応あと2試合予定しています。田島記念(田島直人記念大会)と木南記念に出て、それで引退しようと思っています。

――それでは、その2試合に向けて意気込みをお願いします

自分の状態や実力的にも昨シーズンより上がってきているとは自分の中で思っています。まだ今シーズン自己ベストが出せていないので、とりあえず自己記録、早大記録(6メートル12)の更新を目指して、残り2試合は記録を狙って出場したいなと思っています。

関本萌香(スポ3=秋田・大館鳳鳴)

――レースを終えて、率直な感想は

全カレ(日本学生対校選手権)は結局けがで棄権になってしまい、(セイコー)ゴールデングランプリ以来の久々の試合でした。そこでまず予選をぎりぎりでも通過して、決勝もしっかり走り切れたことにほっとしています。久々のレースを経験できたのが自分の中では大きかったです。

――今大会の目標は

けがのこともあったので、順位や記録を明確にするよりは、今の自分のベストの走りをすることを一番に考えて臨みました。

――試合前のコンディションはいかがでしたか

やはりけがの影響もあり、思うように練習を積めていなかったので、日本のトップレベルの選手たちと勝負するところまではなかなか調子も上げられずに挑んだ試合ではありました。すごく緊張はしていたのですが、それでも今の自分のベストは出せたかなと思っています。

――けがの状態は

直前まで少し違和感はあったのですが、試合当日になってからは痛みは感じず、レース中も痛みはなく走り切ることができました。やはり万全の状態ではなく不安を抱えたままにはなってしまいましたが、出場できるくらいに持っていけたのはまず良かったかなと思っています。

――では予選から振り返らせていただきます。前半から飛ばしていた印象でしたが、どのようなプランを考えていましたか

久々の試合ということもあり、レース感覚を思い出しながら走りたいと思っていました。ですが練習時よりも予選と本番で思ったより体が動いて。前半も万全なときと同じくらいスピードを出せたので、そこはまず、こういう状態でもそこまで出せると分かり自信になりました。ただ走り込みをできていなかった部分があり、後半はすごくきつくなってしまって、最後足を合わせることができずレース自体はうまくまとめられませんでした。

――予選の課題はどんな部分でしたか

最後、体力的にきつくてスピードが落ちてしまったのと、足を合わせるのがうまくいかず、最後の走りにもつなげられなかったことが課題となりました。失速はけがの痛みではありませんが、少し練習不足もあって、10台目を逆足で跳んで着地した時に足をつってしまい、最後もまとめられず終わってしまいました。でも予選は一応通過できたので、決勝は後半のうまくつなげられなかった部分を、テンポを守って押し切れたらいいなと思って挑みました。

――津川選手と隣のレーンになりましたが、何か意識していましたか

早稲田みんなで決勝に残りたいという思いはあったので、みんなで頑張ろうとは言っていました。ただ、各々課題や意識する目的も違うので、それぞれがしっかり自分の課題に向き合いながらレース展開をするというふうに、みんなそれぞれできたのではないかと思います。だから特に一緒の組だからというよりも、自分の走りをしっかりしようという方が大きかったと思います。

――決勝について、現地のコンディションはいかがでしたか

予選よりは少し気温が下がっていて肌寒く感じましたが、風がほぼ無く条件はとても良かったと思います。

――決勝のレースプランは

今の体の状態や走りを予選で把握できたので、決勝はいつもより楽に入って、予選でできなかった後半のリズムを維持しようとすごく意識しました。前半リラックスして入った分、後半は予選よりしっかりリズムをつくることができ、最初から最後まで一定のリズムで走り切れたかなと思います。

――レースプランは思い通りにいきましたか

予選は後半かなりきつくなってしまってリズムを維持できませんでしたが、決勝は落ち着いて入ってそのまま後半も維持できたので、予選よりも力を使わずに走り切れたかなと思います。

――前半から飛ばす選手が多かったですが、意識しましたか

元々決勝は前半からハイペースな展開になるとは予想していて、その通りだったので変に焦ったりはしませんでした。決勝は自分の走りをしっかりしようと一番に考えていたので、あまり周りには惑わされず、自分のレースに集中しました。

――次戦に向けた目標をお願いします

関カレ(関東学生対校選手権)までは1週間もない短いスパンではありますが、これから続く一つ一つの大会をしっかり確実にこなしていくことを頑張りたいと思っています。最近はけがであまり思うように走れていなかった部分があるのですが、けがは良くなってきているので、ここからまた試合を積んでベストな状態に戻していきたいと思います。

森戸信陽(スポ3=千葉・市船橋)

――今大会の目標は

全カレでできなかった部分をどう修正し、タイムと勝負ともにどのように取り組んでこられたかを確認するという位置付けで挑ませていただきました。

――今日のタイムについてはどう感じていらっしゃいますか

タイムに関しては、率直に言うとひどい結果ですね。

――全カレ以降の調子はいかがでしたか

全カレから体の状態も少し回復していたので、練習の中でも目指す動きをできるようにはなってきたのですが、いざ試合となるとハードルに対してうまく入れない動きが出てしまったかなと思います。

――スタートの手応えはいかがでしたか

悪くはなかったです。想定していたのは少し出遅れた状態から徐々に(追い上げる)という感じだったのですが、スタートして数歩は隣の選手とほぼ並走状態で入れたので少しびっくりした感じはありました。

――その後の流れはいかがでしたか

ハードル自体はうまく入れなかったかなというのはありますね。1台目から踏み切りで引き気味に入って、うまく乗り込むような入り方をできず、ブレーキをかけてしまうような動きを最初から最後までしてしまいました。結局最後の10台目まで乗れずに終わってしまった感じがありますね。今回は1台目から乗れていなかったので、中盤以降もそのまま悪い流れを残してしまった印象があります。

――練習ではどんな点を重視していましたか

全カレが終わって一度体のベースをつくり直すことに取り組んでいました。またハードルに関しては、踏み切りや、全体として乗り込むような動きができておらず前にしっかり抜けられていなかったので、そのかばうような動きをなくしていくことを第一に取り組んでいました。

――今日の会場のコンディションはいかがでしたか

そんなに悪くはなかったと思います。風もあまり変動せず、昨日と比べても暖かい条件ではあるので。

――意識していた選手はいらっしゃいますか

端のレーンだったので周りもあまり見えないですし、意識するとすれば隣の選手だけで。あとは高山選手(高山峻野、ゼンリン)をはじめ社会人の方に先行されるのは分かっていたので、むしろあまり意識しないようにしていました。

――今後の課題は

今シーズンはベースが全然できていないと思っています。残り時間も少ないのでつくり上げるのは難しいですが、そこを地道に取り組みつつ、かばう動きをなくしていきながら、残りの試合に挑んで記録と成績を少しでも上げられればなと思います。

――ベースができていない要因は

腰を長く痛めてしまっていて、練習を積めていなかったのはあります。ただそれも含めて自分の責任ではあるので、未熟だったなと思います。全カレの時よりはだいぶ良くなってきていて今は痛み自体はそんなに気になるほどではないですが、せっかく昨シーズンでつかんだものを今シーズンにつなげられなかったなという思いはあります。

――次戦に向けての目標はありますか

来週関カレを控えているので、期間は短いですが、全カレと日本選手権を通して課題となった引いてしまうような動きをまず改善し、正しい動きを思い出しつつ仕上げていけたらなと思います。

山内大夢(スポ3=福島・会津)

――日本選手権初出場でしたが、今大会どのような心境で臨まれましたか

全カレで自己ベストを出すことができ、同じ会場で今大会試合ができるということで、いい流れを持てているというような感覚がありました。全カレで表彰台に乗れなかった悔しさを晴らすために、まずは決勝に残れるようにと思い、走りました。

――今大会、どのような目標を立てて臨みましたか

正直調子は全カレよりも良くなかったのですが、まずは決勝に絶対残りたいという気持ちで予選を走りました。その中で予選は自分の中でいい流れを持って走ることができて、1着で通過ができました。

――予選では実績のある選手が同じ組にエントリーしていましたが、意識したことはありますか

過去に対戦して負けている実業団の選手も多くいたのですが、今年は自分の方がタイムを出しているので、そこはあまり気負わずに走りました。しっかり自分の力を出せば着順は取れると思って走ることができたので、1着通過につながったのではないかと思います。

――予選の走りを振り返ると

強みが後半の伸びなので、前半をうまく周りにおいていかれないように走るようにしました。6台目からが勝負だと思っているので、そこから徐々にギアを上げていき、最後に前の人を抜いて1着か2着に入れればと思い、走りました。

――予選では、持ち味でもある後半の伸びのある走りが見られました。後半の走りを振り返ると

予選では自分の中でしっかりとギアを変えることができ、のびのびと走ることができました。結果的に着順と、セカンドベストのタイムにつながったと思います。ただ決勝は前半で体が動かなかった分、力を使いすぎ、後半伸び切れなかったです。

――予選から決勝に向けて、どのように過ごしましたか

特別なことはしなかったのですが、前日からいい流れできていたのでやるべきことをやればできるんだと、自己暗示をかけた部分もありました。信じ込ませるようにして自信を持ち、まずは気負わずにやろうと思いました。結局は緊張が勝ってしまい、決勝ではあがってしまった感覚となりました。

――予選から修正できた部分はありますか

修正する部分としては前半の走りだったのですが、内容的には予選よりも決勝の方が良くなかったです。周りの速い選手にのまれてしまったのと、緊張して動きが固くなってしまいました。予選から決勝でいつもは修正できていたのですが、今回は修正することができなかったです。

――決勝のレースで意識した選手はいましたか

一つ内側のレーンに日本代表にもなっている安部(考駿、ヤマダ)選手がいたので、自分は前半周りより遅くて後半伸びるタイプだと思っていますし、安倍選手に置いていかれるのは仕方がないと思っていたのですが、思ったよりも早い段階で抜かれて、走りながら少し焦りました。

――当初のレースプランとしては、前半あまり離されないことを思い描いていましたか

そうですね。最後の8台目以降で周りを抜かせる位置につけて、1人でも2人でも抜かしていければというプランではあったのですが、前半で力を少し使ってしまった分後半伸び切ることができなかったです。

――決勝では後半追い上げを見せましたが、振り返って

1つでも上にという気持ちで粘れたのですが、前日の流れから狙っていた表彰台に登ることができなくて、悔しい気持ちです。

――現地のコンディションはどうでしたか

夜の試合が人生の中で初だったので戸惑った部分はありました。アップではしっかり体を温めることができたと思います。

――今回の順位を、今どのように捉えていますか

先生からも走る前に普通にいけば5番、うまくいけば2番か3番に絡めるのではとのことだったので、今の力からすると妥当だったのかなと思います。

――今後の目標についてお願いします

来週の関カレが個人としては今シーズンの最終戦になるので、日本選手権で出た反省点をしっかり修正したいと思います。来シーズンも日本選手権で決勝に残れるように頑張っていきたいと思います。

――関東インカレの目標は優勝でしょうか

はい。今回日本選手権にエントリーしていた法政の黒川(和樹、法政大)が出ないので、優勝は確実に狙っていきたいと思います。

川村優佳(スポ1=東京・日大櫻丘)

――レースを終えて、率直な感想は

昨年日本選手権に出場して予選敗退となってしまったので、(今回)決勝という貴重な舞台で走れたのは本当にうれしかったです。しかし、やはり決勝では自分とのレベルの違いを感じて悔しい気持ちがあったので、これを糧に頑張っていきたいと思いました。

――大会前のコンディションはいかがでしたか

左足に少し痛みがあり、走る量を減らしたり(練習の)強度を落としたので満足な調整はできなかったのですが、新潟に来てからしっかりと合わせることができたので、けがの調整はうまくいったかなと思います。

――今大会の目標は

決勝進出が目標でした。タイムに関しては自己ベストは出したいと思っていました。不安もありましたが結果的に出せてよかったです。

――まず予選から、400メートル障害では久々の大きな大会でしたが、緊張はありましたか

緊張はありましたが、全カレ(日本学生対校選手権)で同じ競技場で走っていたこともあり場の雰囲気は分かっていたので、全カレほど緊張はせず、今回はほど良い緊張感で臨めました。

――予選から小山佳奈(スポ4=神奈川・橘)選手と同じ組になりしたが、意識していましたか

やはり実力の差もあり、小山さんが前に行くのはレース前から予想していたので、私は小山さんを追いかけて最後まで諦めずに走ろうと思っていました。

――自己ベストに迫る58.80のタイムに関してはいかがですか

最近大学に入ってから58秒台が安定してきたように感じていて、今回もあまり調子がいいとは感じていなかった中で58.80 が出たので、やはりハードルの技術やインターバルのリラックス感というレース展開が定着してきたように思えました。

――決勝のレース前に、先輩から何か声は掛けられましたか

「頑張ろうね」いう感じで特に深い話はしていませんが、4人で決勝に行けたことは本当にうれしいという話はしました。

――決勝のレースプランは

私のレースプランはすごく曖昧な感じで、特に何台目でどうするとかはありませんでした。ただ、逆足を使うところはハードリングを意識して、あとは全体的に淡々と流れを意識した走りをする感じでした。

――それは思い通りにいきましたか

流れに乗っていけた感じはしました。テンポとしては減速をなるべく少なく、緩やかにするイメージで。また6台目で歩数を切り替えるところからのギアチェンジは意識しました。

――決勝では自己ベスト更新となりましたが、予選と比べてご自身の走りはいかがでしたか

予選よりもかなり冷静に走ることができました。

――決勝の記録をどう捉えていますか

最近、少しずつではありますがどんどん自己ベストを更新できていて、今日も更新できたのは本当にうれしく思います。

――前半から飛ばす選手が多かったですが、意識はしましたか

私は特に意識せず、冷静に自分のレースに集中しました。

――課題点は見つかりましたか

そもそもの走力と逆足のハードリングに関しては、まだインターバルをしっかり走れるハードリングではないと思うので、そこをしっかり取り組んでいきたいと思います。

――次戦に向けた目標はありますか

これから寒くなっていくのでけがには気をつけたいと思います。着々と自己ベストは更新できているので、しっかりハードルと自分の課題と向き合いながら、自己ベストを更新できたらいいなと思います。

津川瑠衣(スポ1=東京・八王子)

――コンディションはどうでしたか

全カレの疲れがありました。体の疲れは表面上取れていたのですが、中身の疲れが取れていなかった感じです。

――日本選手権での目標はありましたか

日本選手権は3位以内に入ることを目標にしていました。

――予選の走りを振り返ると

全て17歩で飛びたかったのですが、疲労もあって最後の10台目が19歩になって減速してしまったので、決勝では修正して走ることができればと思いました。

――予選レース前に関本(萌香、スポ2=秋田・大館鳳鳴)選手と話されているように見えましたが、何を話されたのですか

一緒に頑張ろうねと声を掛けてもらいました。

――関本選手が前半から飛ばされていましたが、意識はしましたか

もともと自分は前半あまり速くなくて後半型なので、そこは焦らずレースが運べたらなと思って走ってました。

――予選では最後追い上げで2着に入りましたが、タイム・着順をどのように捉えていましたか

決勝でいいレーンが欲しかったので1着で入りたかったのですが、最後の歩数が変わってしまった部分が駄目だったので2着に入ってしまいました。その部分は駄目だったなと感じます。

――決勝には早稲田の選手が4人いましたが、レース前に話はしましたか

あまり話してはなかったです。

――決勝ではどのようなレースプランを描いていましたか

前半は自分の走りをして、後半に追い上げるレース展開を思い描いていたのですが、疲労の蓄積や周りのレベルの高さもあって、追いつけなかったです。

――決勝は速いペースでしたが、どこの部分は足りないと感じましたか

走力もなのですが、自分の歩数が周りに比べて多いので、歩数のせいで遅れをとっているのが現状なので、そこは改善していくことができたらなと思います。

――決勝では一つ外側のレーンを走っている選手のスタートが良かったですが、その影響はありましたか

外側を走っていた選手が速いことは知っていたので、そこに付いていく意識は少しありました。ただ前半速いスピードで出ていったので、付いていくと後半自分が走れなくなると思い、自分のレースをしました。

――大学1年生で入賞することができたことに関してはどのように捉えているか

大きな舞台で戦えたのはこれから先に向けていいスタートではないかなとは思うのですが、高校生に負けてしまったことは悔しかったです。

――今後の大会の予定は決まっていますか

来週に関カレ、その次の週に日本選手権リレー、その次に木南記念があり、最後にデンカチャレンジがあります。

――これからの大会に向けた目標はありますか

時期的にも気温が下がってくるので体が動かない状況にはなってくると思うのですが、その中でも自分のまとまった走りができるように練習に取り組んでいきたいと思います。

――最後となりますが、ルーキーイヤーをどのように締めくくりたいですか

最後は57秒台で終わりたいなと思います。