新型コロナウイルスの影響を受け、リンクが一時閉鎖されるなど練習中断を余儀なくされたフィギュアスケーターたち。自粛期間を経て抱いた、シーズン前の思いについてのインタビューをお届けする。(この取材は8月25日に行われたものです)第2回は堀義正…

 新型コロナウイルスの影響を受け、リンクが一時閉鎖されるなど練習中断を余儀なくされたフィギュアスケーターたち。自粛期間を経て抱いた、シーズン前の思いについてのインタビューをお届けする。

(この取材は8月25日に行われたものです)

第2回は堀義正(商1=新渡戸文化)のインタビューです。

――大学生活には慣れましたか。

 「最初友達を作るのが難しくて、週1の中国語の授業しかzoomで顔を合わせる授業がなかったので、そこで何とか友達を作ろうとしてブレイクアウトルームで自己紹介とかをしまくって仲良い友達を4人くらい作りました。その友達の中で被っている授業をお互いに助けあったりして何とか春学期を終えた感じです。一度だけ書類の受け渡しで友達に直接会ったときに、オンラインでも喋っていたので仲良く接することができて意外とオンラインでも距離が近くなるんだなと思いました」

――オンライン授業についてはいかがですか。

 「レポートを提出するのに苦戦して未提出になってしまうこともあったりしましたね。授業がなくて最終課題のみの授業もあって、わけもわからずレポートを書いていて不安なんですよね(笑)動画配信の授業は時間をかけて理解できるので、商業総論という授業とかは何回も動画を見て少しでも追いつけるように頑張りました。何とかレポートも書けたという感じで、慣れてはないんですけどギリギリでつかまってるという感じです」

――同じスケート部の先輩に頼ったりすることはありましたか。

 「星ちゃん(松原・商2=武蔵野学院)がかなり助けてくれました。あとは詩温くん(鎌田さん・令2商卒)とかはラインとか電話をくれて、レポートの書き方を教えてくれたり色々助けてくれました。あと伊吹ちゃん(佐藤・政経2=駒場学園)とかもリンクで聞いたりしました。本当にいろんな人に助けてもらいました」

――大学生になって心境の変化はありますか。

 「高校生の間は正直ある程度許されるなという感じだったのですが、大学生になってからは甘い考えではダメというか、高校のときに許されていたことが大学では許されるわけではないというのが一番大きかったかなと思いますね。高校のときは課題を少しくらい出さなくても進級できたのでいいやって思ったりしてたのですが、大学は一個一個潰していかないと苦労するなと思ったので、授業も真面目に聞くようになったし課題も真面目に提出するようになったのが一番大きい変化かなと思います」

――大学が始まる前のおうち時間の過ごし方を教えてください。

 「トレーニングの時間以外はお絵描きをめっちゃしていました(笑)僕アニメの絵を書いたりするのが好きなんですよね(笑)色々書きましたね。アニメの絵や実写を書いたり、自粛というテーマの絵を描いてみたり(笑)あとはゲームをしていました。ゲームの方が好きです。(どんなゲームを)APEXっていうゲームですね。(スケート仲間でやったりしたのですか)全国のスケーターのゲームグループがあって、そこで何度かやらせてもらったこともあります。かじけんくん(梶田健登さん・平31政経卒)が招待してくれて。でも基本はソロプレーヤーです」

――明大に進学した理由を教えてください。

 「一番最初に入りたいと思ったのは小学生の時なんですよ。その時は明治大学しか知らなかったというのもあるのですが、元々神宮に佐上凌くん(平31商卒)とかがいて、自分の一番の憧れの選手の1人だったので、小学生の時に(明大に)行きたいと思って、そこからずっと明治大学一本で頑張ってきました。どうにか入れるように頑張っていたのですが、途中2シーズンくらい疲労骨折をしてしまってインターバルが空いてしまったのですが、復帰シーズンが選考にかかる年で。だからそのシーズンは必死に頑張ってなんとか推薦をもらえるようにして、大学の試合に行って伊東秀仁さん(フィギュア部門監督)に『入りたいです』と自分から言って、トリプルアクセルの動画を自分で持っていって『ここまで飛べるようになりました』とか色々見せに行ったりしました。とにかく入りたかったですね。一番は伊藤さんに教えてもらえる合宿とかがあるというのが自分の中で大きかったし、周りの尊敬する先輩方がみんな明治大学に入ったというのも理由の一つです。自分の憧れもあったので、人一倍入りたい思いは強かったのかなと思います」

――大学に入学して挑戦してみたいことはありますか。

 「さっきも言ったのですが、商業総論という授業が僕の中ではできるできないは別として面白いなと思う授業なので、力を入れて勉強したいなと思っています。(理由は)2、3年で将来を決めるにあたって、商学部に入ったからには商学は自分の強みになると思うので、勉強して知識をつけて将来に役立つようにしたいと思っています」

――スケートと学業の両立はいかがですか。

 「だいぶ難しいです(笑)両立する上で大事なのが時間の管理だと思うのですが、一度時間の管理ができなくて、練習を休んでしまったことがありました。でもその後からは練習を疎かにしないように計画的に課題をやったりして、春学期は何とか大丈夫でした。秋学期は不安な思いがあります」

[加川遥稀]

(2)に続きます。