悩めるアマチュアゴルファーへ人気女子プロがとっておきのアドバイス永井花奈プロ編レッスン3.フェアウェーウッドの打ち方人気女子プロが、アマチュアゴルファーが抱える問題や悩みを解消してくれる実践レッスン企画。今回のテーマは、47歳・男性Yさんか…

悩めるアマチュアゴルファーへ
人気女子プロがとっておきのアドバイス

永井花奈プロ編
レッスン3.フェアウェーウッドの打ち方

人気女子プロが、アマチュアゴルファーが抱える問題や悩みを解消してくれる実践レッスン企画。今回のテーマは、47歳・男性Yさんから届いた「フェアウェーウッドがうまく打てない」という悩みの解決策について。永井花奈プロが再び、アマチュアが犯しやすいミスの原因と、そのミスの簡単な直し方を教えてくれた――。

◆ミスが出る原因

 フェアウェーウッドは、クラブが長いうえ、地面から打つので、苦手にしている人は多いと思います。

 では、クラブが長くなると、どうしてミスが出やすくなるのか。小学校の運動会とかでやった『手つなぎ競走』を例にとって説明しましょう。

 5~6人が手をつないで、数十m先のポールを回って戻って来る手つなぎ競走では、ポールを回る際に、外側の人は大回りをして余計に走らないといけません。その時に、内側の人は外側の人たちが横一線に並ぶまで"待って"から走り出します。

 この時に、もし内側の人が外側の人を待ち切れずに走ってしまったら、つないでいた手が離れてしまいます。実は、フェアウェーウッドが苦手な人のスイングでは、手つなぎ競走で手が離れてしまうのと同じようなことが起こっているのです。

 体の中心から遠いクラブヘッドは、ダウンスイングで手元や腰よりも遅れて下りてきます。ヘッドが追いつくためには、ダウンスイングでほんの少し"間(ま)"を入れる必要があります。

 アマチュアの人はダウンスイングの際に、この"間"がないので、ヘッドが手元に追いつかず、「振り遅れ」や「体が開いた」状態でインパクトを迎えてしまいます。これが、フェアウェーウッドなど長いクラブで起こりやすいミスの原因となります。

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ダウンスイングで

「間」を作れないと、体が開いた状態でインパクトを迎えてミスが出やすい


ダウンスイングで

「間」を作ることができれば、体が開かずにインパクトを迎えることができる

◆"間"を作ってミスをなくす方法

 ダウンスイングに入る時に"間"を作るには、「切り返しで右肩をトップの位置に置く」とか、「胸を右に向けてクラブを下ろす」イメージでやるといいと言われます。でも、このやり方はちょっと難しいと思うので、もう少し簡単なやり方を紹介しましょう。

 アマチュアの人は「ボールに当てたい」という意識が強いので、どうしてもトップで十分に肩が回らないうちに、ボールを打ちにいきがち。これが、アマチュアの人が切り返しで"間"を作れない理由です。

 そこで、バックウイングにおけるトップの肩の位置を、今よりも深く入れてみてください。そうやってトップが深くなることで、ダウンスイングで自然に"間"が作れるようになります。そうすると、振り遅れや体の開きが抑えられるので、スライスなどのミスが減ってくると思います。



 

                   ↓

トップの位置を現状よりも深くすることで、自然と

「間」を作ることができる

永井花奈(ながい・かな)
1997年6月16日生まれ。東京都出身。身長155cm。血液型A。
2019年シーズン賞金ランキング36位。ツアー通算1勝。