パンデミックの影響で5月から9月に延期された「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日~10月11日/クレーコート)がようやく開催されたが、出場選手たちが様々な問題点を指摘している。Tenn…

パンデミックの影響で5月から9月に延期された「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日~10月11日/クレーコート)がようやく開催されたが、出場選手たちが様々な問題点を指摘している。Tennis World USAが報じた。【動画】フルセットの激戦を無事初戦を突破!錦織オンコートインタビュー/全仏OP1回戦後

予選3試合を勝ち上がり、初めての「全仏オープン」本戦出場を果たした世界ランキング144位のニコラ・ミロジェビッチ(セルビア)は、大会規則は選手に対して厳しいが、大会運営自体には疑問点がある、と話した。

「僕らには自由がない、ホテルを出られない。それは“全米オープン”でも同じだったけど、全米の方が選手のためのスペースが広かった。ここでは厳しい規則があるけれど、それについて質問すると誰も答えられなかったりする。それで選手たちは苛立ってる」

「例えば、バブル(感染予防のために決められた出入りのできない、閉じられた空間)から出てはいけないことになっているのに、試合会場から練習コートまで5分か10分、勝手に歩いて行けるんだ。どこにも歩いていい、とは書いてないけど、誰かに聞いても誰もはっきりとは知らない。“お勧めはしない”って言われるだけだ。公用車も、使った後に掃除している時もあれば、していない時もある」

「エッフェル塔のそばのホテルには、大会参加者だけしか入れないフロアがある。でもそれ以外の場所には、誰でも入れる。ジムもあるけど、ピラティスやトレーニングのクラスには普通の人が来てるんだ。つまり大会関係者以外からウイルスをうつされる可能性がある」

「ホテルのレストランで食事ができるけど、昼間はビジネスの人たちが使っていて、誰もマスクをしていない。夕食のために来る選手たちはマスクをしているけどね。だから選手たちへの規則は厳しいけれど、そんな風に穴だらけなんだ」

「外から食事を注文することもあるけど、デリバリーの人は誰もマスクをしていない」とミロジェビッチは結んだ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2020年「アドリア・ツアー」でのミロジェビッチ

(Photo by Srdjan Stevanovic/Getty Images)